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2022.07.12 編集ノウハウ

YouTuberの成功率を実際のチャンネルを元に計算してみた

YouTuberの成功率を実際のチャンネルを元に計算してみた

YouTubeを運営している誰もが、Youtuberとして成功したいと感じているはずです。そしてその可能性、確率がどの程度あるかは非常に気になるところです。YouTubeにおける成功は人によって解釈がことなると思いますが、第一のステップとしてYouTubeの運営だけで生活を担えることが重要と言えるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、一般的な大卒の初任給の金額と言われる「20万円をYoutubeの広告収入で超える」ことを成功の定義とし、そのためにはどの程度の規模のチャンネルを目指せばいいのかというのを、実際のYouTubeチャンネルの例を用いて解説していきます。

チャンネルA(エンタメ&恋愛系)

まず、最初に例として紹介するのは、現在100万人以上のチャンネル登録者数がいる大人気YouTubeチャンネルです。大食いやドッキリ企画、歌ってみた企画などYouTube定番の動画を主に投稿しています。

こちらのチャンネルは投稿を始めてから最初の3ヶ月で月間57万円の収益を叩き出しました。当時の登録者数は4万人程度でしたが、毎日投稿を続けており、各動画の再生回数は5万〜10万回再生を記録していました。

チャンネル登録者数を上回る再生回数となっていた要因は、出演者の1人が別SNSで既に露出があり、チャンネルを始める以前からインフルエンサーとしての影響力があったことだと考えられます。既に多くの露出がある芸能人がYouTubeを始めた直後に多くの登録者と再生回数を獲得するのと同じく、YouTubeとは別の場所での露出がある場合は0から始める素人と比較すると影響力があります。この影響力はYouTubeチャンネルでスタートダッシュを切るためには非常に有効で、こうした「付加価値」は自分たちのチャンネルの武器となります。

チャンネルB(スポーツ実演系チャンネル)

次に例として紹介するのは、登録者数が2万弱のYouTubeチャンネルです。チャンネルBの投稿者は人気YouTube企画シリーズの出演者であり、動画の投稿ペースは2日1回程度です。それでも月間の総再生回数は61.5万回再生まで伸びており、収益も約20万円と一般的な大卒の初任給の金額とほぼ同額となっています。

こちらのチャンネルの投稿主はYouTubeの分析を行うNoxInfluencerにおいて上位7%となっており、月間20万円以上の収益を得るためには同レベルの影響力を持っていることが必要だということがわかりました。

なおNoxInfluencerは全チャンネルが登録されているプラットフォームではなく、実際にはチャンネル登録数が1000人以下の小さいチャンネルはほとんど登録されていません。

またYouTubeにおけるチャンネル登録数1000人以上はおよそ全体の15%ほどと言われています。つまり広告収入で月間20万円を超える、社会的にも成功と言えるチャンネルは、およそ1.05%程度という計算になるのではないでしょうか。

ですのであくまで概算にはなりますが、YouTuberとしての成功率はおよそ100人に1人程度だとわかります。

広告収入以外の収入

なお概算では広告収入限定で考えましたが、実際にはYouTuberは広告収入以外にも様々な収益手段があります。YouTubeには上記で紹介した動画の再生回数で得る広告収入以外の方法でも収益をあげることができます。その例について解説していきます。

①グッズ販売

代表的なのがグッズ販売です。Tシャツなどの、オリジナルのアパレルグッズやキーホルダーや文房具などのグッズはもちろん、近年は芸能人のように写真集やフォトブックなどの販売も盛んに行われています。YouTubeがきっかけで他の媒体へ進出するケースも少なくなく、近年はファッション雑誌の表紙を飾るケースもあります。

また運営しているチャンネルの特性や視聴者層に応じて、販売するグッズを決めていきましょう。例えば美容系Youtubeチャンネルであれば「オリジナルの化粧品」、ビジネスや教育系チャンネルであれば「動画の内容をまとめた書籍の販売」なども行われています。チャンネルのジャンルとの親和性が高いグッズであれば、視聴者の購買意欲を刺激できる可能性が高まります。

他にも音楽ライブイベントや、トークイベントなどでも収益を上げることができますが、これらが会場で行われる時にグッズ販売を同時に行うと、より高額な利益を得ることに繋がります。

②メンバーシップ型の利益創出・他サイトへの誘導

直接Youtubeの動画から収益を得るだけではなく、Youtubeチャンネルを導入として使用し、月額サービスに誘導するというビジネスモデルも近年では一般化しています。その代表例がYouTubeの機能であるメンバーシップです。メンバーシップに登録することで、会員でしか見れないオリジナルの動画を視聴することができます。

また、他のサービスへの誘導を行うこともあります。有料会員登録が必要なオンラインサロンやファンクラブなどに勧誘し、希少性の高い有料動画を会員限定で公開するのが典型的なパターンです。

③成果報酬型広告制度の活用

①と②は既存の視聴者やファンありきのマネタイズの方法ですが、チャンネルの運営を開始直後など、人気や知名度がそこまで高くないチャンネルでも実施することが出来る手法が成果報酬型の精度の活用です。

この手法の考え方はブログのアフィリエイト広告と同様です。動画内で特定の商品を紹介し、それを視聴したユーザーが動画の概要欄などから商品リンクを選択し、その商品が購入された場合に一部の収益が動画投稿者に報酬として支払われるというものです。

Amazonや楽天などの、ECサイト経由のアフィリエイト収益を狙っているYouTubeチャンネルなども一定あります。

④直接課金

Youtubeには「スーパーチャット」と呼ばれる、視聴者がYoutubeのチャンネル運営者に直接課金できる機能が搭載されています。他のライブ配信コンテンツでもある「投げ銭」と同様の機能です。

しかし、「スーパーチャット」の機能を解禁するには下記の条件をクリアする必要があります。

  • 主にライブ(生)配信時のみ利用することが可能
  • 1000以上の登録者数となっているチャンネルでのみ実施可能
  • 直近12ヶ月間の動画総再生時間が4000時間以上である

どのチャンネルでも可能なわけではありませんが、ファンの心をつかんでいるチャンネルにとっては重要な収益源になります。

⑤企業案件

最後に紹介するのが企業案件です。企業案件とは、商品やサービスといった、PRを行いたい商材がある企業が、Youtubeチャンネルの運営者に依頼をして動画内でそれらを紹介してもらう対価として、報酬をチャンネル運営者に支払うという仕組みです。

企業案件のリスクとしてあるのは、視聴者から敬遠される傾向にあるということです。YouTubeの視聴者は基本的に広告が嫌いです。というのもYouTubeの動画内で流れる広告は基本的には「スキップ」が可能であり、民法のテレビで流れるCMとは違い、YouTubeの広告は「スキップできるもの」という認識があります。

また、企業案件を扱った動画では、企業側が指定した要素を動画内に入れる制約があるため、通常の動画と比較するとやや「違和感」を感じてしまうという側面があります。誰もが楽しめる動画にしつつ、気づいたら商品の紹介が出来ているという「見せ方」をしなければ、スキップ可能な広告同様に視聴するのを止めてしまいます。

まとめ

以上がYouTubeの運営だけで生活を担えるための指針とYouTubeで収益を得るための方法についてでした。もし他にも不明点や課題点がある場合は、Youtube分析や企画コンサルを専門とする株式会社Luaazにぜひお気軽にご相談下さい。

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