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2021.10.14 企画ノウハウ

YouTubeの企画の考え方を徹底解説

YouTubeの企画の考え方を徹底解説

YouTube運営において企画は重要です。企画力が人気に直結しますし、企画力さえあれば特に有名人ではなくとも有名YouTuberになれる可能性があります。そこで今回は、弊社、YouTubeコンサルを行っている株式会社Luaazの見解を用いて、企画の考え方について、解説させていただきます。

ターゲット(ペルソナ)を決めるべきか

YouTubeで配信する動画やチャンネルを作る時にきちんとターゲットを考えるべきです。

もちろんYouTubeに限らずかもしれませんが、商品を宣伝する場合は、現在リーチできていないであろう具体的な顧客イメージを持つべきです。例えば、明確に年齢、性別、職業、性格、趣味など、ですね。その上で、その層が好むジャンルでインフルエンサーを活用して動画を作っていくべきです。一方で、例えばコストがない、インフルエンサーを起用するノウハウがないなどの理由で、社内の広報を出演させるなど、演者に関する制約条件がある場合はやや考え方は変わります。

というのも基本的にYouTubeで動画配信する場合は、演者の得意分野で勝負するべきだと考えられています。そもそもYouTubeは動画メディアであり、演者のクオリティがそのまま動画のクオリティのに反映されます。そのため、ペルソナから先に決めて、得意でも好きでもないジャンルに関して社内の広報メンバーらが企画して、出演したとした場合、1度、2なら度良い動画は完成するかもしれません。ただ継続的に、熱量に溢れ、新しい情報を提供する、あるいはユーモアを感じさせるような動画を撮影。そして編集し続けることは非常に難しいです。順当にいけば、そのジャンルを好きな人の熱量や好奇心からくる情報量などに負ける可能性が高いと考えるのが無難です。

ですので企業内だけでYouTubeチャンネルを運営する場合でもあくまでも、得意分野やリソースありきでジャンルを考え、その後、その中でも視聴者の人気を獲得するためにはどんな内容なら面白いのか、などを考えて行く中で、結果的にターゲットは決まっていくものです。あるいは仮説通りにいかないこともしばしばあるのが、YouTubeの常なので、ある程度大枠だけ決めた後に実際にやってみてPDCAを回したほうが早いかもしれませんね。

初期時点での企画の考え方

まず初期時点では動画の企画を考える前に、どのようなジャンルを選択するかを検討する必要があります。

ただしどのジャンルも有名ジャンルには競合が多く、いきなり作っても見てもらえない可能性が高いです。そのため、まずはなにかに専門化、先鋭化させる必要はあると言えます。1度有名なチャンネルの企画を真似してみて、自分たちの持っているリーソースの中で、再生数を稼ぐことができるのはどの企画なのか、得意ジャンルは何なのかを見つける作業が必要になります。得意分野が見つかれば、それに特化して立ち位置を確立させるやり方が最短距離でしょう。自分の「名刺」となるようなジャンルであり企画を作るイメージです。

同じ規格の動画をアップする競合をチェック

ただし何も知識がないところから、面白い企画が生まれるわけではありません。そのためより面白い企画を考えるには、地道な面白いコンテンツをインプットして、「面白い」の型をストックしていく必要があります。面白さを追求するには、様々なエンターテイメントに触れる必要がありますが、それは一朝一夕で成し遂げることはできません。そこでまず目の前、YouTubeの動画を作る上で最低限するべきことでいうと、特に自分の得意ジャンルと似ているチャンネルの人気動画に関しては、必ずチェックおきましょう。

ただし有名YouTuberはその知名度のおかげで、視聴数をとれる場合もあるので、視聴数が多い動画だけを見ればいいというわけではありません。例えばチャンネルの登録者3万人以下でも、10万回以上再生をとってる動画は知名度ではなく企画内容でバズっている可能性が高いと言えるでしょう。このようにチャンネル登録数以上に視聴数がとれている動画の分析は鉄板です。

企画のトレンドに関して

YouTubeのトレンドを押さえることも重要です。具体的なアクションとして「急上昇ランキング」をチェックすることで、YouTube上で今まさに流行っている動画をチェックして、分析してみるといいかもしれません。

しかもトレンドをおさえた時のメリットは視聴者から評価を得られるからというだけではありません。例えば「モーニングルーティーン」はYouTube上で長く流行っていますね。それを真似した動画を皆さんがアップした場合、過去に他のチャンネルの「モーニングルーティーン」を見た人に対して、皆さんの「モーニングルーティーン」がオススメされる仕組みにYouTubeはなっています。何故なら一度みたということは、そのユーザーがその企画を好んでいると判断されているからでしょうね。つまりトレンドを取り入れることはすなわち、YouTube内での露出面も増えることも意味します。

視聴者ファーストを意識した企画にするべき

さて最初にターゲットから考えなくてもいいいという話をしましたが、視聴者を無視していいという話ではありません。チャンネルを既に登録している、あるいは、将来的に登録するであろう未来の視聴者のことはきちんと考えなくてはいけません。むしろ視聴者は何を求めて見に来てくれているのかを分析していかないと、チャンネルの方向性が迷走します。

例えば、グルメ系のチャンネルなのに踊ってみた動画を出した例があったとします。確かにインフルエンサーを活用したり、すれば、その動画はそれなりに伸びるかもしれません。ただグルメの話を楽しみにそのチャンネルを登録しているファンにとっては、まるで興味のない内容です。

さらに、著名人を使っておけば良いという考え方も危険です。ビッグインフルエンサーや芸能人は、自分のチャンネルを持っていることが多いです。そのため普通の企画内容で彼らを起用した場合、あまり良い動画にはなりません。何故なら普通の企画は芸能人の個人チャンネルで普段から見ているので、そこまで面白いものとなりにくいのです。むしろ個人チャンネルのほうが自由に企画を立てられる分、企業チャンネルのほうが面白くない内容になりかねません。個人チャンネルの下位互換にならないように、視聴者ファーストを意識した動画制作が必要となってきます。

YouTube動画の企画を考える際の注意点

1,動画を上げて終わり

YouTubeの動画をアップロードして満足してしまう方は多いのではないでしょうか。次の動画に向けた企画や動画編集など、やることが次々とある中で、せっかく上げた動画を疎かにしてしまってはいませんか。

ここで重要なのは、アップロード後の分析です。視聴者と直接コンタクトを取れるというYouTube特性を活かしましょう。コメント欄を見て反応の良し悪しを確かめたり、視聴維持率やサムネイルクリック数、エンゲージメントなどの定量的な部分からも分析ができますよね。そこで反応が良かった悪かった要因は何なのか、分析した上で、次の動画の企画に活かしていくことが、地道ですが重要なことなのです。

2,短期的に結果を求める

膨大なコストと労力がかかっているからこそ、短期的な結果を求めてしまうことが多々あります。ですが、そもそもYouTubeはチャンネル登録者数や再生回数が伸びるまで、かなり時間がかかります。そして売上に繋がるまでは、さらに時間がかかってきます。ですので、短期的な結果は求めず、PDCAを回していき、改善を続ける忍耐強さが必要です。そして諦めずに根気よく続けることで、しっかりとしたチャンネルとしての土台が出来上がり、強力な企業チャンネルとなるでしょう。

3,動画が企業の伝えたい内容のみ

制作する動画の中身が、企業の伝えたいことばかりになってしまうことがあります。自社の商品紹介ばかりの内容だと、視聴者は面白みを感じにくいです。広告をスキップするように、企業色が強すぎると、視聴者側に拒否反応が出てしまうため、視聴者の興味関心を惹く企画作りが必要です。

4,長期的な展望なしの企画作り

長期的な展望がなく、企画作りをしてしまうこともNGです。例えば、芸能人を起用していたら、広告契約の関係上、何年後かには動画を消さなければいけなくなってしまう場合があります。YouTubeには、動画を残せるというメリットがあるにも関わらず、動画を消すことになると、本末転倒ですよね。動画コンテンツの作成やキャスティングの時点で、長期的な展望を持って、計画していく必要があります。

企画を考える上でマネしたい王道ジャンル

1,旅行

旅行系のコンテンツは鉄板ですね。基本的に普段見られないような風景が見られる海外旅行の動画などは伸びる傾向にありますね。あるいは男性が演者の場合はキャンプ動画なども非常に人気です。また身も蓋もない話ですが、女性が演者の場合はキレイなひとが出演すると伸びる傾向にあります。中でもコムドットの皆さんやオリエンタルラジオの藤森さんが行っているように、ドライブして出かける動画はトレンドとなっているジャンルですね。どうしても外出がコロナ禍では難しか知った中でも、ドライブならできたことで流行ったのかもしれません。

2,フィットネス・筋トレ・ヨガ

フィットネスやダイエット、筋トレのジャンルなども鉄板でしょうね。これらの動画はそもそも何度も繰り返し見られることが多いため再生回数が増えやすい傾向にもあります。上そのため、登録者数の少なさのわりに再生数が非常に伸びているYouTuberが多いですね。

ヨガやフィットネス動画は、実は編集スキルも重要です。体を動かしながらみるので、わかりやすさがなおさ求められるのでしょう。

3,癒やし

意外と人間はひたすら錆びていた金属を磨き続けてキレイになっていく映像など、単純作業をぼんやりと見てしまうもので、一つの伸びるジャンルとして確立されています。特に汚かったものが綺麗になっていくプロセスは思わず人の目をひきつけます。本来なら汚い映像である歯石を映してそれを綺麗にとっていくだけの動画でも人気を博したりします。同タイプでいうと耳かき動画や、部屋を掃除するだけの動画も同じ種類と言えそうですね。

コロナ禍で精神的に疲れてしまう人が増えているのかもしれません。その結果として、癒し系動画も伸びています。このジャンルでは、ペット動画の人気が以前から根強いですが、最近は幅もかなり広がっており、耳かきの様子を記録した動画や、歯科医が歯石を取り除く動画もジワジワと人気を伸ばしています。靴や時計、スマートフォンなど、古くて汚れたものを綺麗したり、錆びたものを綺麗に修復する動画なども、「見ていてスッキリする」という理由から伸びていますね。他にも、屋台で大量にお菓子を作っている映像や、ひたすらパンケーキをひっくり返していく動画などが人気です。“単純作業の繰り返し”が人の心をくすぐるのでしょうね。

4,変な商品買ってみた系

ガジェットレビューみたいなものは以前から流行っているジャンルですが、特に変わった商品を買ってレビューしてみると面白いかもしれませんね。例えば「吉田製作所」の吉田さんは「中華の闇」シリーズといううものがあり、様々な格安商品を中国から買い付けて、買いたいして、その値段相応のずさんな作りを暴いていくような動画を定期的に公開しています。あるいはその真逆で、一般の視聴者が変えないような高額商品を購入して紹介するようなパターンもあります。あるいはこの変な商品と高額という要素を組み合わせて吉田さんは巨大過ぎるキーボードを買ってみたなどの動画を作り、視聴者から人気を博したりもしています。いずれにしてもい、普通に生活していれば手とれないような商品を動画で見るのは面白いですよね。

5,非日常系

ヘラヘラ三銃士さん、ヒカル(Hikaru)さん、ラファエル Raphaelさんなどを始めとした、一般の人ではとれない行動をとるアウトローな行動は魅力的だったりしますよね。例えばいきなり有名人の女性の家に突撃したり、考えられないような金額を競馬に使ったりします。これらはもはやある種の非日常であり、普通では経験できないことなので、人気を博します。

6,歌ってみた、弾いてみた

有名歌手がその美声を生かして有名曲を歌うような王道ものは言わずもがな、有名人が下手なのに全力で歌っているようなものでも面白いですよね。あるいは最近でいうと楽器を弾いてみた系も流行しています。例えば、「ハラミちゃん〈harami_piano〉」のチャンネルでは、ハラミちゃんが、ストリートピアノで超絶技量を披露する動画でバズったチャンネルですが、今ではご本人が人気音楽番組「ミュージックステーション」にも出演するほどになるなど大人気になっています。

7,スポーツ系

元プロの選手の参入が相次いでおり、彼らがプロならではの技量をYouTubeで見せるほか、彼らしかしらないような裏話を語ることで人気が出始めています。一方でプロ選手以外にも、「あめんぼぷらす【日常コメディ】」さんのような野球部の日常を面白おかしくコント風にした動画も人気です。あるいは「進撃のY / Y’s Rebellion」さんのように「もしもヘタクソがキックを100万回練習したら」というテーマでひたすらボールを蹴ってうまくなっていくプロセスを紹介する動画も人気です。あるいは指導者による技術向上を手助けするような動画も人気になってきていますし、一言でスポーツ系といっても多用な面白さがYouTubeで見られるようになってきており、以前よりスポーツ系も伸びるジャンルになってきている印象です。

8.美容・ファッション

美容・ファッション系動画も定番です。美容系では、技術やセンス、トーク力が求められるのはもちろん、「共感できること」も大事だとされています。綺麗な人がメイクをしていたりオシャレな服を着ていたりする動画も人気はあります。ただし最近は視聴者にとって「より等身大の自分に近いこと」が求められる傾向にあります。いわゆる共感が重要視されていると言えるのでしょう。ですのでファストファッションのルックアップ動画などが人気になることが多くなります。

まとめ

以上が企画の考え方になります。参考になりましたでしょうか。この記事を読んだ上で、まだなお企画の検討について不安を感じてらっしゃる場合、弊社にご相談いただけますと幸いです。

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LuaaZ広報部

LuaaZ広報部です。LuaaZに関する様々な情報や、YouTubeチャンネル成長に役立つ情報などをお届けいたします。

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