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YouTube視聴数が伸びていないチャンネルの分析方法
近年Youtube市場は大幅に拡大しており、以前から人気だったエンターテイメントや音楽、スポーツといった業界に留まらず、ビジネスにおけるYoutub動画の活用も進んでいます。結果、自社ブランディングや採用・リード獲得・商品やサービスの紹介などを目的とした、広報活動の一環としての企業公式Youtubeチャンネルの開設も増加しています。
しかしながら、YouTubeチャンネルを伸ばすことは簡単ではなく、視聴数を伸ばす上で壁にぶつかるチャンネルも多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、チャンネルを開設してからそこまで時間が経っていない段階で、視聴数が伸びていないチャンネルの分析や、視聴数を伸ばす方法を解説していきます。
アルゴリズム認知までの期間は3ヶ月から半年
Youtube上で視聴数を伸ばすためには、『関連動画』と『ブラウジング機能』でYoutubeにレコメンドしてもらうことが非常に重要となります。関連動画はその名の通り、他の動画に関連する動画として表示されることを指します。ブラウジング機能とは要するにトップページでのレコメンドを指します。
YouTubeは日々、各ユーザーに対して最適な動画をレコメンドしているのですが、このYouTubeのアルゴリズム側に対して「どのようなチャンネルで」「誰にレコメンドするべきか」を認識してもらうためには3ヶ月から半年程度かかるとされています。
なおブラウジング機能と関連動画の流入割合が7割から8割を超えたら、第一関門突破、アルゴリズムに認識されたと見ていいでしょう。
またその際、定期的な投稿ができていないチャンネルはYouTube からの評価が下がるので、まずは決められた本数を定期的に半年程度アップロードするようにしましょう。
なおアルゴリズムに評価されるようになるまでの、チャンネル初期の期間はどうしても流入をこの二つ以外の経路に依存します。
第一はTikTokやTwitterなど、他のSNSからの流入です。なお、これらが多いほうが、アルゴリズムに認識される速度は早いとされています。
またはYouTube検索からの流入も最初は多くなることが予測されます。なぜなら新着動画は検索の上位に表示されるアルゴリズムになっているので、新着というだけで、ある程度の視聴数が確保されます。
その後、その動画が伸びるかどうかは、YouTubeでの検索面上でのサムネイル画像のクリック率、動画の視聴維持率や、高評価やコメントなどのエンゲージメント数などに依存します。これらの項目が高ければ高いほど、動画やチャンネルの評価が上がっていき、どんどん、YouTube 上でレコメンドされる頻度が増え、視聴数が増えていくという仕組みになっています。
ですのでYouTube のチャンネルや動画で分析するべき指標は
- 動画投稿の期間
- 定期投稿しているか否か
- ブラウジング機能と関連動画からの流入割合
- サムネイル画像のクリック率
- 視聴維持率
- 高評価やコメントなどのエンゲージメント数
などになります。
王道ジャンルや定番企画にトライ
視聴数を伸ばす上での分析が済んだ上で、次に具体的にどのようなアクションを起こすべきなのでしょうか。
視聴回数を増やす上で重要である『関連動画』と『ブラウジング機能』ですが、前者は動画に対して関連性の高い動画を表示し、後者はユーザーの検索履歴や視聴履歴などに基づいてYoutube側が関連性のあるおすすめ動画を表示するという仕組みとなっています。
この仕様上、Youtubeにおいては、非常に独創性の高い動画よりも、既に定番となっている内容の動画や、ある程度Youtube上での人気が確立されているジャンルの動画を投稿したほうが視聴回数が伸びやすい、という傾向にあります。
したがって、よほど独自性のあるコンテンツを持っている、あるいは外部サイトからの流入だけで自発的に”バズり”を生み出せるほど魅力のある動画が作成できるといった場合を除けば、基本的にはYoutubeチャンネル運営序盤はある程度王道と言われる内容に沿った動画を投稿し、オリジナリティはより細かい内容の部分で出していく、という方法がおすすめです。
①王道ジャンル
- 旅行
- 癒やし(動物系・掃除など)
- 美容・ファッション
- グルメ
- セクシー系
- 専門情報
- 変わった商品のレビュー/紹介
これ以外にも安定して人気があり、ある程度の注目度が見込めるジャンルの動画はありますが、やはりどうしても動画ジャンルはある程度自チャンネルのテイストや設備、撮影環境などに左右されるところがあるので、自チャンネルとマッチするものを選ぶ必要があります。
グルメや旅行は比較的誰でも挑戦することが出来るジャンルですし、住んでいる土地や企業の本拠地などが都心部や関東圏などから離れていれば、リゾート地や海外などに実際に旅行に行かずとも、旅行系動画のような動画を撮影することも可能です。
また、『癒し』系の動画に関しては最近かなり幅広くなっており、定番だったペットなどの動物が登場するような動画だけではなく、『掃除系』とでも呼ぶべき、汚れたものが綺麗になるプロセスを撮影した動画の人気も高まっています。
どういった商品なのか気になる、とユーザーが感じるようなアイテムを紹介する動画も人気ジャンルの一つなので、自社で実際に形のある商品を取り扱っており、その中に興味深いものがある場合はそれを紹介するような動画を作成してみるのも良いアイディアかもしれません。
②定番企画
また、自チャンネルの性質上どうしても王道のジャンルの動画を投稿するのが難しい場合は、ジャンルではなく企画をYoutube上で定番となっているものを採用し、動画を作成するというのも一つの手です。
Youtube上で多くのクリエイターが行っている、定番となっている動画のジャンルには以下のようなものがあります。
- ドッキリ
- 歌ってみた
- 大食い
- 恋愛
- 1万円企画
『誰もがやっている企画を行う』というのは関連動画へのピックアップのされやすさ、という観点から見て視聴数を伸ばすうえで効果が見込めます。
加えて、ドッキリや歌ってみたなどの企画は、演者に知名度がなくとも、前者は企画の面白さ、後者は歌唱力があれば、新規の視聴者にも刺さりやすく、チャンネル登録数が少ない時期にもやっておくべき企画と言えます。
逆に、恋愛、大食い、1万円企画などは、既存のファンに刺さるものです。例えばグループYoutuberの演者間の恋愛要素を打ち出すことで、演者の普段とは違う顔や魅力を押し出すことができます。大食い企画や一万円企画では、企画中のふとした場面に、演者の素の場面が出ることで、親近感を視聴者に感じさせることができます。
これらはよっぽど面白い企画ではない限り、知名度がない場合は、大きくバズることができる動画ではありませんが、一方で、既存の視聴者をファン化させる動画でもあるので、ある程度序盤のうちから作っておくべき動画でもあります。
サムネイルとタイトルの重要性
王道ジャンルや定番の企画の動画を投稿するというのは、関連動画やブラウジング機能を通して、Youtube上で表示される回数を増やすための施策ですが、この際に細心の注意を払うべきなのはサムネイル・タイトルの作り方です。
既に自チャンネルのことを良く知っているファンが少ないチャネル運営初期においては、ユーザーが動画のサムネイルとタイトルしか見ていない状況でいかにクリック率を高めるか、というのがある程度既にチャンネル登録者を獲得しているチャンネルよりもさらに重要となります。
タイトルやサムネイルに凝るだけではなく、動画の企画段階でサムネイルやタイトルを意識し、それらに使えるような盛り上がり部分を意図的に作り出すような動画を製作する、というのも効果的です。
また、サムネイルはインパクトが強いことも重要ですが、誰がどのようなことを行う動画なのかが一目でわかりやすいものの方がクリックされやすい傾向にあります。
まとめ
今回の記事では、特にYoutubeチャンネル開設初期、チャンネル登録者数が伸び悩んでいる際に考慮すべき点と実施することのできる対策に関して解説しました。
基本的にはYoutube動画の視聴回数を増やし、チャンネル登録者数を増やすには、ある程度既に成功を収めている動画やチャンネルのスタイルをなぞりつつ、細部で違いを出したり、あるいは人気の要素を複数組み合わせたり、という手法が結果に繋がりやすいです。
もしどうしても自力で動画の企画内容やチャンネル登録者数を増やすための施策を考えるのが難しい場合はプロフェッショナルにアドバイスを求めるのも良いかもしれません。
Youtubeチャンネルの運営に関して、不明点や課題点がある場合は、Youtube分析や企画コンサルを専門とする株式会社Luaazにぜひお気軽にご相談下さい。