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2022.09.02 マーケティング

企業がYouTubeを活用する際に考えるべき戦略とは

企業がYouTubeを活用する際に考えるべき戦略とは

世の中にYouTubeが定着した今日では、個人配信者だけでなく、企業がYouTubeチャンネルを開設して情報を発信しているケースが増えてきています。一方でまだYouTubeチャンネルを開設していない企業は、どのような作戦を立ててチャンネル運営を始めなければいけないのかが分からないと思います。そこで今回は企業がYouTubeチャンネルを運営するにあたって考える必要がある戦略について解説していきます。

チャンネルのコンセプトの戦略

YouTubeは単純に商品紹介動画をアップすれば、成功するメディアではありません。感覚としては、テレビのバラエティを小規模で作るのに近いかもしれません。

ですのでチャンネル全体のコンセプトや、どのユーザーをとりにいくかなどの戦略を考えることは必須です。

そんなYouTubeの企業チャンネルの戦略を考える上で必須なのは、現在既に成功しているチャンネルを研究することではないでしょうか。

企業が考えるべき人選における戦略

企業としてYouTubeを始める場合は規模が大きくなるため、個人チャンネル以上に「戦略」について考えることが重要となります。例えばアニメなどを使用しない場合は演者が必要となります。その場合の人選についても企業として検討をしなければいけません。

芸能人の起用

企業の大小によって予算が異なるため一概には言えませんが、イメージしやすいのは芸能人を起用するパターンでしょうか。しかし、有名な人を起用したとしても、必ず成功するとは限りません。YouTubeはどちらかというと親しみやすさを出した方が成功しやすいメディアです。視聴者に遠すぎる存在と感じさせない企画の考案や人選を行いましょう。

また、言わずもがなですが、莫大な予算が必要となってきます。どれだけの費用対効果が期待できるかも不透明なのでリスクは大きいです。

YouTuberの起用

企業がYouTubeチャンネルを運用するのであれば、そこを自分たちの畑としているYouTuberを起用するのも一つの策略です。彼らはYouTubeに既に土壌を築いているため、彼らのファンをほぼ100%取り込むことが可能です。

しかし「宣伝」となると一気に視聴者が冷めてしまうのも事実です。ですので基本的に企業チャンネルとはいえ、商品の宣伝は二の次で、企画としての面白さが問われることになります。

また、普通の企画をするだけでは、企業チャンネルの分だけ制約条件などもあるため、どう頑張ってもオリジナルのチャンネルの劣化版コピーにしかなりかねません。そのためその企業のもつリソースと、YouTuberの特性を上手く掛け合わせる必要があるかもしれません。正直なところ、これが意外と難しく、成功事例はそう多くないのが実態です。そういった意味では、YouTuberではなくまだYouTubeチャンネルを持っていない芸能人を起用して、YouTubeっぽい企画をしたほうが、そこでしか見られない親しみやすさを見られるので、成功率は高いかもしれません。このあたりの判断は難しいところです。

ただ『内田篤人のSDGsスクール!』の場合は、間違いなく内田篤人さんが気さくで親近感があり、かつ、他のYouTubeチャンネルを持たないタレントだったから、成功した面はあり、上記の理論を一定証明しているのではないでしょうか。

社員の起用

意外と思われるかもしれませんが、社員を演者として起用することが、企業チャンネルを成功させる王道とされています。というのもYouTubeは、集客力のあるチャンネルとして機能するまでに時間がかかります。そのためよほど潤沢な予算のある企業でない限り、初期投資期間のコストは抑えたいので、社員にYouTubeの演者も任せるほうが、結果的に継続的に動画を公開できるので、チャンネルとしても成功しやすいのです。

しかもYouTubeは、企画さえ面白ければ、無名の演者でも応援してもらえるプラットフォームなので、インフルエンサーや芸能人でなくとも、継続的に面白い動画を公開し続ければ、有名チャンネルになれる可能性はあります。

「葬儀葬式ch有限会社佐藤葬祭」の事例がそうですよね。

企業がYouTubeを活用するメリット

YouTubeには企業がこれまで「宣伝手段」として活用していたweb広告やテレビCMとは異なる独自のメリットがあります。これらはマーケティング戦略を立てる上で重要な要素となります。

文章よりも的確に情報を提供できる

1番のメリットとしては、Youtubeは文章や写真だけでなく、ビジュアルやサウンドなど、たくさんの情報を組み合わせて発信できることです。FacebookやTwitter、InstagramなどのSNSでは、伝えることができる文字や時間など、情報量に限りがあります。しかし、動画を共有できるサービスであるYoutubeなら、より時間の長いコンテンツを扱うことができ、多くの情報をより多く取り入れながらも、わかりやすく伝えることができます。企業の目的(知名度アップやサービスの紹介など)に沿った戦略や企画を立てると、より伝えたいことが明確になります。

ファン獲得

長きにわたりファン形成ができますし、ユーザーは自分の見たいチャンネルを登録する(≒ファンになる)機能があるので、登録したチャンネルの動画を視聴することが日常となります。ユーザーに継続的に自社の情報を発信することでき、長きにわたり、安定してファンを獲得できる点は、Youtubeの戦略を立てる上で重要です。

戦略を考える上で重要な機能

YouTubeチャンネルで戦略を考える上で忘れてはならないのは、視聴者の声です。ですので、動画のコメントは一通り目を通し、何が求められているのかを分析する必要があります。

視聴者の声を獲得する方法は動画のコメントだけではありません。

チャンネルのコミュニティ機能には、文章、画像、アンケートなどを投稿する機能があるため、そこから様々な意見を吸い上げることができます。これも戦略検討で欠かせないものになっています。

企画戦略を考える上で欠かせない分析

YouTubeチャンネルを運用し、戦略を実行するためには上でPDCAのサイクルを回して「分析」を続けることが重要です。動画のアップロードが完了した後も放置せずに、可視化されたデータを確認しながら細かいスパンで修正や改良を重ねていくことが大切です。

(1)サムネイルをCTR(クリック率)で分析

YouTubeチャンネル内の、「YouTube Studio」から、YouTubeアナリティクスに接続することで、それぞれの動画のデータをはじめ、チャンネルの色々なデータを確認することができます。まずは、CTR(クリック率)を確認します。サムネイルクリック率は検索結果で表示される時の順位に影響し、とても重要な分析指標です。目安として5%に達していない動画はサムネイルの交換を行うようにしましょう。10%を超えていると合格です。

ただサムネイルのクリック率は、そもそもの企画の面白さとも連動するので、サムネイルだけで語れないのが難しいところです。

逆にいうとクリック率の良い動画は、企画が良い証拠でもあるので、YouTube内でレコメンドされ、視聴数が伸びる傾向にあります。サムネイル画像ありきで、動画の企画や戦略を考えてもいいかもしれませんね。

(2)視聴維持率を分析

一方でサムネイル画像だけよくて、視聴維持率が悪いと問題です。10分ほどの動画でそれなりのクオリティがあれば、40%程度の視聴維持率は確実です。それを下回る場合は編集が悪いか、企画内容が悪いか、トークが悪い可能性があります。

編集が悪いだけなら、以後修正する必要がありますが、企画内容が悪い場合は、全体の戦略を練り直す必があるかもしれませんね。

最後に

企業のYouTubeチャンネル運営は、会社の威信をかけた一大プロジェクトとなるので、さまざま戦略を立てる必要があります。その中で起こり得るメリットなどを事前に考慮してYouTubeチャンネルをブランディングしていきましょう。もしチャンネル運営に関する疑問点が他にもあれば、お気軽に弊社にお問い合わせくださいませ。

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LuaaZ広報部

LuaaZ広報部です。LuaaZに関する様々な情報や、YouTubeチャンネル成長に役立つ情報などをお届けいたします。

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