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2022.09.02 マーケティング

YouTubeを企業が活用するメリットとデメリットとは

YouTubeを企業が活用するメリットとデメリットとは

今日の社会ではYouTubeが日常生活に欠かせないコンテンツとなりました。その流れは企業にも来ており、多くの法人がYouTubeを活用したブランディングを行っています。一方で、まだYouTubeチャンネルを開設していない企業からすると「YouTubeを活用するメリットって何?」「どれくらいの費用が必要なの?」など疑問点も多いと思います。そこで今回の記事では企業がYouTubeチャンネルを開設する際のメリット、デメリットなどを詳しく解説していきます。

YouTubeで企業チャンネルを始める5つのメリット

新規のお客さんを得ることができる

YouTubeのユーザー数は若者だけでなく、老若男女幅広い世代で毎年増え続けています。日本に限らず、海外でもYouTubeは大きな動画プラットフォームとして人気を集めています。企業のYouTubeのチャンネルを作ることにより、自社の製品を幅広い世代にPRするだけでなく、国外への宣伝も可能になります。

近頃は、製品の特徴やどのように使うのかをインターネットで検索するときにGoogle検索をしてみて、追加の情報を得るためにYouTube検索をする人が増えています。文字をあまり読まず、動画での情報収集を好む人にも製品を知ってもらうことが可能になります。また、Google検索をしたときの検索結果の上位にYoutubeの動画が表示されることが多く、消費者に見てもらえる機会が増える可能性が高いです。

企業や商品・サービスの理解を深められる

動画は文字に比べて情報量を多く伝えることができます。例えば1分間の動画サイトでは、文字の約3600ページ分の情報を得られると言われています。

文字単体や写真のみだと伝わりにくいもの、例えば音を特徴としているピアノなどでは、動画を視聴することで、視覚や聴覚で理解することができます。動画を使うと、実物に実際に触れることなく製品の素材や使用感などを大まかに確認できるのがメリットです。

製品の購入を考えている人にとって、とても便利なコンテンツです。消費者が実際に商品を購入したときの「予想していたものと違う」といった思い違いも減らすことができ、トラブルの防止にもつながります。

企業のファンを育てることができる

YouTubeにはチャンネル登録というシステムがあり、自分の好きなチャンネルをいつでも見直せるように登録できます。加えて、動画を視聴した人なら誰でも動画へコメントできるコメント機能、動画を良いか悪いかで評価する高評価や低評価の機能が存在するため、企業と視聴者の簡単な意見の交換が可能です。

企業や製品のことを知らない人も、チャンネルの動画を何度も繰り返し視聴し、コメントや評価を繰り返しているうちに好印象を持ち、企業のファンになることもあるでしょう。

他の集客チャンネルにも誘導できる

企業チャンネルの登録者が増加すると、視聴者が概要欄のURLからSNSアカウントや自社のWebサイトなどの集客チャンネルに移動することが期待できるため、そこからのマネタイズも期待できます。YouTubeを使った収益は企業の利益になります。

データを使い分析と調整が可能

YouTubeはテレビとは違い、視聴者の性別や年齢層、視聴時間などを分析しデータにすることができます。得たデータを元にして、動画のフィードバックを見ながら調整ができるので一発での成功を求められるテレビCMやWebの広告よりも、長期的により良い動画を作成することができます。

企業がYouTubeを活用するデメリット

Youtube専門の運用チームが揃わない

企業でアカウントを運用する場合、InstagramやTwitterと比較すると、運用の負担が大きいので、通常の仕事と並行して簡単に運用することはできないです。企画会議→動画撮影→動画の編集、アップロード→視聴維持率などの分析などYoutubeには多くの工程が必要です。

特に編集は10分の動画を作る場合でも10時間ちかくかかってしまうことも、ままあります。

そのため、企業アカウントをうまく運用するのであれば、Youtube専門のチームの体制を整備する必要があります。体制を整備せずに始めてしまうと、企業のYouTubeアカウントの運用に関する仕事が担当者の大きな負担になり、結果が振るう前に挫折して辞めてしまう可能性も大きいです。

コンセプトに整合性がない

コンセプトはチャンネルの基盤となるとても大事なポイントです。ユーザーを軽視した企業の勝手なコンテンツ、例えば、企業をPRするだけの動画やCM動画と同じものを投稿しているだけのチャンネルはチャンネルとしてのコンセプトが見えず、結果的に、登録者や再生回数が思うままに伸びず、Youtube運用によるメリットを得ることができません。

動画のネタ(アイデア)の不足

Youtube専門の担当者がいない場合、アップロード済みの動画分析や商品やサービスについてユーザーの関心や課題を完璧に把握することができず、動画のネタの不足が発生し、周期的に動画更新ができなくなってしまいます。

チャンネルを開設から好影響をもたらすまで時間が掛かる

企業チャンネル運用の効果が出るには、短くても8〜12ヶ月は必要とされ、途中で辞めてしまう企業が多いです。公式チャンネル開設の初期段階では、目標とする指標が作りづらいため、効果を感じづらいですが、長い期間で見れば、資産となっていくコンテンツになるので続けることで最終的に大きな得を手に入れることができるはずです。

企業がYouTubeを運営するための手順

メリット・デメリットを精査する上で、YouTubeの運営手順も解説します。

(1)アカウント作成

まずYoutubeチャンネルを作るには、Googleアカウントが必須です。既にGoogleアカウントがある場合はそこからチャンネルを作成することができます。Googleアカウントの登録が終了したら、YouTubeにログインします。

ログイン後「YouTubeの設定」をクリックし「新しいチャンネルを作成」画面に進むとチャンネルを作成することができます。このページでチャンネルの名前を登録します。企業のYoutubeアカウントですので、基本的には企業名を入れるようにしましょう。

チャンネルの名前は、ユーザーが最初に目に入る大事なポイントですので、どのようなチャンネルなのかが一目瞭然であるチャンネル名にすることもポイントです。

チャンネル名が確定したら、次にアイコン画像など、ブランドアカウントの細かな部分を設定していきます。アイコン画像は、チャンネル名と同じように、ユーザーが企業を判別する大切なポイントです。企業のロゴマーク、企業のキャラクター画像など、会社のイメージを象徴する画像を設定するようにしましょう。

次に、バナー画像を作成します。

バナー画像とは、「YouTubeチャンネルアート」や「YouTubeヘッダー」とも呼ばれ、Youtubeのチャンネルページの上に表示される大きな画像です。ユーザーに対してチャンネルの概要であったり、ブランドのイメージ、チャンネルの内容などを知らせる看板や広告のような大切な画像です。

バナー画像は、パソコンやスマホなどデバイスによって表示される大きさが違います。YouTubeでは、最も大きな画像サイズであるテレビに合わせたサイズ(2560×1440ピクセル)のバナー画像を作成することがおすすめされています。

(2)企画作成

YouTubeでは企業のアカウントは個人で運営しているYouTuberとは違い、高品質なコンテンツを提供する必要があります。低クオリティの動画だと、企業の評判を下げることになってしまうリスクがあります。そのため企画や撮影、編集を行うスタッフの確保は重要です。自社で調達できない場合は他社に依頼するのも一つの案です。

加えて、動画の質を向上させるための機材を購入する必要があります。もし予算に余裕があるのなら、カメラ、マイク、パソコン、照明、編集ソフトなどの撮影を全て購入しましょう。最上級の質ではないにしても、動画のクオリティを一定以上にキープするためには、最低限の機材やスタッフの質も重要です。かかるお金が高額になる可能性もあるので、人件費や機材の代金などを全て確認してから予算を組みましょう。

スタッフと機材の準備が終わったら、続いて動画のテーマを決めて台本の作成を始めます。

最初の動画制作をする前にチャンネルの目的とコンセプトを設定しましょう。自社の商品の宣伝や企業の知名度アップなど、企業によってその目的は変わってきます。仮に動画の目的やコンセプトがないまま動画を作成してしまうと、想定どおりの効果が得られないかもしれません。相談してテーマを決定したら、最初の動画の企画を始めましょう。

YouTubeでは、どのような流れで動画を構成するのかを決めた上で台本を作り、撮影をします。「どうすれば、長く視聴してもらえるのか」、「自社の商品を魅力的に見せるためにはどのような台本にするべきか」などを考えながら構成を決定しましょう。

台本を作成する際には、文章だけでなく絵や図を使用できます。台本を完璧に作成しておけば、動画から無駄な内容を取り除いて、伝えたいことだけをピンポイントで伝えることができます。

撮影

台本が完成すると、撮影に移ります。まず、撮影を始めるためには撮影場所を確保する必要があります。YouTubeの撮影を行う際に自社の土地や許可を得た場所なら問題はありませんが、それ以外の土地で撮影する場合は許可を取らなければなりません。仮に無断でYouTubeの撮影を行ってしまうと、あとからトラブルになる原因となるので控えましょう。

また、費用はかかりますが、機材があらかじめ揃っているスタジオを借りるという選択肢もあります。

撮影場所が用意できたら、実際に撮影が開始です。スタジオ以外の室内で撮影する場合は、照明機材を使用するか、元からできるだけ明るい場所を選びましょう。

加えて、室外で撮影する場合はノイズに注意しましょう。カメラの構図や、設定などにも注意しながら撮影を続けます。機材、スタッフなど、自社にあるもので十分か確認し、必要に応じて他社に依頼しましょう。

編集

動画撮影が終了したら、次は編集の作業を行います。はじめに、動画の顔となるサムネイルの作成をします。サムネイルとは、YouTubeに動画を視聴する際に表示される画像のことです。

ユーザーの大多数はサムネイルを見て、そのYouTube動画を再生するかを決定します。魅力的で目を引くサムネイルを作成することは、動画のクリック率に大きな影響を与えるので極めて重要な工程となります。サムネイルひとつで、動画の内容を想像できることに加えて、その動画に魅力を感じさせるデザインを考えましょう。

動画の編集は、映像と音の編集をソフトを使用して行います。

編集ソフトには、「Adobe Premiere Pro」や「Final Cut Pro」などの本格的な編集ソフトからスマートフォンで編集できる無料アプリまで多種多様な種類があり、使いやすさや特徴もそれぞれ違います。企業のYouTubeアカウントとして最低限のクオリティを保つため、編集のプロに依頼することも必要ではないでしょうか。どのレベルの動画編集が必要なのか相談し、予算と希望の内容に合わせた方法を選択しましょう。

アップロード

動画を視聴してもらうために、ユーザーが興味を持ってクリックしたくなるタイトルを決めましょう。

そのために、この動画の内容を簡潔に伝えなければなりません。また、動画のタイトルに自社商品、サービスについてのキーワードなどを入れることでSEO対策になり、検索結果画面での表示を増加させることができます。

動画を投稿するときに、タグや説明文も設定します。

YouTubeでのタグとは、動画の説明として加えることができるワードのことです。タグを使用することで、YouTubeが動画のトピックとカテゴリーを認識できるようになり、上位の検索結果に表示される可能性が高くなります。これらに加えて、YouTubeから流入させたいページのリンクを掲載すると、自社のサイトなどへのアクセスの増加が期待できるでしょう。

最後に

今回の記事では企業がYouTubeチャンネルを開設するにあたってのメリットやデメリットを具体例も交えながら解説をしました。最近のYouTube市場は参入してくる企業が増えて、競争が激化しているので、正しい知識で動画投稿に取り組むことが必要不可欠です。今回紹介した企業YouTubeチャンネルの好例を参考にしながら動画制作を行ってみてはいかがでしょうか。

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LuaaZ広報部

LuaaZ広報部です。LuaaZに関する様々な情報や、YouTubeチャンネル成長に役立つ情報などをお届けいたします。

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