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2022.03.31 編集ノウハウ

YouTube動画制作で重要なこと【編集よりも大事な2つのポイント】

YouTube動画制作で重要なこと【編集よりも大事な2つのポイント】

YouTubeに動画を公開する個人や企業が近年増えてきています。ただし間違えてはいけないのが、他の文化圏の動画制作方法をYouTubeに持ち込むべきではないということ。それはつまり、YouTubeにはYouTubeらしい動画制作方法があるということです。そこで今回はYouTubeではどのように動画を制作するべきか解説していきます。

YouTubeの動画制作方法

YouTubeの動画を制作する人が閲覧しているかと思いますので、動画を公開していく上で必須の情報を共有していきます。

  • 動画のカットやつなぎ合わせ
  • テロップや画像の挿入
  • BGMや効果音、エフェクトの追加

上記が大まかな動画編集の方法になります。まず覚えておきたいのが、撮影よりも編集に膨大な時間がかかることです。これからYouTube動画の特徴について詳しく紹介していきます。あくまで基準ですが1分の動画に対して1時間も編集時間がかかると言われています。

YouTubeの動画制作で重要なポイント

1.YouTubeはの動画は世界観が重要

せっかくYouTubeで動画を投稿するのであれば、たくさんの人に見てもらいたいですよね。そのために大切なポイントが2つあります。

1つ目がアカウント独自の世界観を確立すること。2つ目がチャンネル登録者数を増やすことです。

YouTubeはいくつかの投稿を見てもらい、視聴者に「次の投稿が楽しみ!」と思ってもらえるようにすることが重要になります。

そのためYouTubeのチャンネルは一つの世界観で統一する必要があります。例えば、漫画の鬼滅の刃が好きな人向けに、鬼滅の刃の動画ばかりをアップするのもいいかもしれません。あるいは、ドッキリなどエンタメ系の動画をアップするならそれに振り切ってもいいですし、日本史を学ぶ情報チャンネルをアップするならそれに振り切ってもいいでしょう。重要なのは、一つのチャンネルにワンテーマで攻めたほうが、どういうチャンネルかわかりやすいということです。

世界観が統一されていれば、かわいいチャンネルでも、おバカなチャンネルでも、なんでも大丈夫なのです。

2.YouTubeは企画が重要

YouTubeでは企画が大切になります。しかし、そう簡単に良い企画はひらめきません。初心者がよく失敗するパターンとしては、自分本位な動画ばかりを投稿してしまうパターンでしょうか。それを続けていると、自然と視聴者に興味、関心を持ってもらえなくなります。

このような失敗は、動画を投稿する前に検討する時間が短いことで起こります。少しの工夫の有無でコンテンツの質は大きく変わります。

では、どうすれば面白い企画が考えられるようになるのか。それは「面白い」の型をストックしていくことです。そのために、日頃から地道に面白いコンテンツをインプットしていくことが必要になります。

仮に「飲食店で料理を注文する際、決められた金額ちょうどを狙って注文していく。その値段から一番遠かった人は罰ゲーム」という企画を考えたとします。これは既に日本テレビ制作の番組「ぐるナイ」の中の「ゴチになります」の企画として、人気を博しているものです。これをこのまま真似しても面白いですが、さらに面白くするために、コンビニの商品限定でやってみたりしてもいいかもしれません。普通にコンビニでやろうとすると、値段が見えてしまいますし、許可どりも難しいので、誰かスタッフに飲食系の商品の写真だけインターネットで集めてもらい、それを見ながらやるという形式だと新規性があって面白いかもしれませんね。あるいは金額を重さにかえてみても、いいかもしれません。

これはほんの一例に過ぎませんが、「面白い」の型をストックして置くことで、このように面白さの核を変えないながらも、視聴者に新しい企画として楽しんでもらえる動画を作ってもらえるようになります。

さて面白さを追求するには、様々なエンターテイメントに触れる必要があり、あなた自身のセンスを磨く必要があります。しかし、それにはとても長い時間がかかります。そこでまずは、YouTubeのトレンドをチェックすることで、面白い動画を作る上でヒントを得られるかもしれません。おすすめなのが、YouTubeの項目にある「急上昇ランキング」です。急上昇ランキングには、その時点のYouTubeで流行っている動画が掲載されているので、分析することで面白い動画作りに活かせるかもしれません。

分析をする上で、ただ視聴数が多い動画をみれば良いというわけではありません。なぜなら、トップユーチューバーの場合は知名度が高いことで、数多くの視聴数をとることができている場合もあるからです。そこで、分析をする上で視聴するべき動画は、チャンネル登録数以上に視聴数がとれている動画です。なぜなら、チャンネルの登録者数が2万人で、1再生回数が10万回以上の動画は知名度ではなく、企画内容がうけているためバズっている可能性が高いからです。

あなたが得意とすること、楽しいと思えることが強みになりますので、特に自分の得意ジャンルと似ているチャンネルの人気動画に関しては、必ずチェックしておきましょう。そうすることで、あなたの動画に活かせる良いアイディアが見つかるかもしれません。

3.YouTubeはサムネイルが重要

YouTubeには数多くの動画があります。沢山ある動画から、主に「サムネイル画像」と「タイトル」を見て動画を見るかどうかの判断をすることが多いという特性があります。そのため、一瞬見ただけで目を奪われるサムネイル画像や、内容が気になるタイトルにしなければなりません。

良い企画は、少ない情報量で肝となる部分が端的にまとめられていることが多いです。つまり、インパクトのあるサムネイルができている場合は、面白い企画になっている可能性が高く、良い企画かどうかの判断基準になるとも言えます。そういった意味ではYouTubeではサムネイル画像から作り始めるのも良いかもしれません。

YouTubeの編集

1.動画をカットして編集しよう

YouTubeは非常にテンポ感を重要視するメディアです。例えばテレビでは、食事をしていたり、スマートフォンでSNSを見るなど、多少の余白は許される印象です。もちろんYouTubeでもラジオ形式のような動画は、テレビと似たような用途で使われることもあります。ただ基本的にはスマホの全画面を使い、「YouTubeの動画を見る」という行為だけを強いられることも多いです。そのため、できる限り動画には余白は削減することが望ましいです。ここでいう余白とは、無言の時間を減らすことです。余白を減らし、テンポ良く動画を進める必要があります。動画のリズム感が悪いと、すぐに離脱されてしまうので、気をつけましょう。

2.テロップを入れてどこでも見られるようにしよう

YouTubeの編集ではテロップ入れも重要です。YouTubeは、満員の電車やバスに揺られながらスマートフォンで見られるようなことも多いからです。車内ではイヤホンやヘッドフォンなどがあれば、音を聞けます。ただなければテロップ頼みになってしまうこともあります。イヤホンがある場合でも、電車内などでは、外部の音も大きく、字幕なしで音だけだと聞き逃してしまい、話についていけなくなるようなこともあります。だからこそ、YouTubeではテレビ以上にテロップが重要となります。

しかし全てのセリフにテロップを入れるフルテロップはとても難しいです。セリフを全て書きおこし、演者ごとに文字の色を変える。さらに、雰囲気を変えたいときにはフォントを変えるなど細かい作業などを全てすると、1分の動画に対して、テロップ入れだけで1時間以上の時間を費やしてしまうようなこともよくあります。

そのためYouTube内でもフルテロップの動画は少ないです。動画の5割〜8割程度のテロップ量を目指すのが、現実的でしょう。ただこのあたりは、この割合のテロップ量が必要という基準はありません。お笑い芸人のようなトークのプロが演者の場合はテロップはやや少なめでも支障はないでしょう。逆に、トークを得意としていない人が出演している場合は、テロップは多めにしたほうがいいかもしれません。

また、セリフを減らしながら、テンポよく進める手段もあります。それは、演者がボケ、テロップがツッコミ、のように役割分担をすることです。ただ、いずれにしてもテロップはとても重要になります。

テロップをつける上で意識したいことは、なるべく他のYouTuberの皆さんのテロップ入れを模倣することです。テロップを凝りすぎた結果、見づらくなってしまうなんてことには注意しましょう。

3.BGMや効果音を入れてよりよい動画に

前述までの通りYouTubeではテンポ感が非常に重要ですが、BGMや効果音を活用することで、より動画を見やすくすることができます。ポップなBGMを流していれば、カットしそびれたわずかな間を埋めてくれることもあります。また、効果音一つで状況のニュアンスや行間を伝えることや、余計なセリフを省くことも可能になります。

さてこのような演出に関しても、最初は他の人気YouTuberの皆さんと同様の音源を用いることで動画の雰囲気作りをつかむことができるようになります。著作権フリーの素材サイトとしては、「効果音ラボ」「DOVA-SYNDROME」などが有名です。その中で聞き馴染みのある最適なBGMや効果音を加えることで、より良い動画になります。

YouTubeではオープニングはどうする

YouTubeでは最初の30秒での離脱率が非常に高いため、冒頭の入りが重要だと言われています。その中で最近、増えてきているのが、オープニング映像を入れるパターンです。これはおしゃれな雰囲気を作りたいチャンネルや、芸能人のチャンネルに多いパターンですが、正直基本的には不要かもしれません。

というのも、オープニング映像は冗長になりやすく、離脱率を高めてしまう可能性があるからです。もちろん独自の世界観を伝えたい場合は悪くありませんが、基本的にこれはテレビの文化で、YouTubeの文化ではありません。

なお初期のYouTuber界隈では、独特な挨拶をすることが定番化していましたが、これも今となっては不要かもしれません。というのもYouTube黎明期は、YouTubeを見るという習慣自体がほとんどなく、YouTuberの映像であることを明示するための、キャッチーな入りという意味合いもありました。

現在は子供から大人までYouTubeを見る習慣がついているので、普通に簡単な挨拶からはじまるような動画の入りでも問題ないでしょう。

YouTubeのサムネイル画像

先述した通り、YouTube動画において多くの人に見てもらうために、サムネイル画像は重要になります。実際にどのようなサムネイルが良いとされているのか、自分で作成するときに押さえるべき3つのポイントを紹介します。

①動画の内容がひと目で分かる画像

②キャッチーな言葉選び

③目立つような配色を意識

まず、動画の内容に適した1枚を選びましょう。インパクトを重視して動画の内容とかけ離れた画像をサムネイルにした場合、「イメージと違うからいいや」とあなたのコンテンツの信用度を結果的に下げてしまうことにもつながりますので注意しましょう。

また、画像の詳細を補足するためのテキストも重要なポイントです。ながながと文章にするのではなく、強調、対比などを意識しながら印象的な言葉をドンと置くようにしましょう。

さらに、多くの人の目に留まるサムネイルを作るために大切なのが配色です。一瞬で目を引くような色合いを意識しましょう。また、可読性を高めるために、テキストを白抜きにするなど様々な工夫をしてみると良いでしょう。

「全くイメージが湧かない!!」という方は、まず人気ユーチューバーさんのサムネイルを見てイメージを膨らませるのも良いかもしれません。

基本的にYouTubeでは独自性を出すよりも、誰かのマネをしたほうが伸びやすいプラットフォームと言われています。どんどん真似をしていきましょう。

ちなみに、サムネイル画像を作成しないと、動画の中からYouTubeがおすすめのワンシーンを切り取るという機能も搭載されています。ただ、より多くの再生数を稼ぎたい場合はサムネイルもしっかりこだわって作ることをお勧めします。

最後に

以上がYouTube用の動画を制作する方法論でした。皆さんのチャンネル制作の参考にしてみてください。もし何かYouTube運営に関する不明点などあれば、YouTubeチャンネルの制作を行っている弊社、株式会社Luaazにお気軽にご相談くださいませ。

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