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2022.07.12 YouTube戦略

YouTubeにおけるインプレッション数とクリック率の重要性・上げるための方法

YouTubeにおけるインプレッション数とクリック率の重要性・上げるための方法

YouTubeを運営している誰もが「チャンネル登録者数を増やしたい」や「再生回数を伸ばしたい」と感じているのではないでしょうか。再生回数が伸びることでより高い収益を得られるだけでなく、チャンネルとして成長し、より大きな影響力を持つことができれば、ビジネス面で様々なメリットが生まれてくることは言うまでもありません。

そんなYouTubeの成長において非常に重要な要素なのが「インプレッション」と「クリック率」です。この記事ではより多くの視聴者を獲得するために重要なこの2つのキーワードを、実際のYouTubeチャンネルの例を用いて解説していきます。

YouTubeにおけるインプレッション数とは

YouTubeを運営している方であれば「インプレッション」という言葉を目にしたことがあると思います。YouTubeにおいての「インプレッション」は「自分のチャンネルの動画のサムネイルがYouTubeのサイト内に表示されること」を意味し、「トップページ」「関連動画」や「再生リスト」なども含まれた全ての表示回数です。このインプレッション数が多ければ多いほど、動画が視聴される確率が上昇します。

インプレッション数を増やす方法とは

インプレッション数を増やすためにはYouTubeに「質の高いチャンネル」と認識してもらうことが重要になります。「質の高いチャンネル」と認識されるとトップページや関連動画だけでなく検索画面でも上位に動画が配置されるようになり、自分のチャンネルの視聴者ではないユーザーに対してもチャンネルや動画の存在を知らせることができるようになります。

そのために必要となる基本的なアクションについて解説していきます。

①定期投稿する

定期的に動画を投稿し続けることは非常に重要です。理想は毎日投稿ですが、投稿する頻度というよりは必ず同じタイミングで投稿し続けるほうが大事です。不規則なタイミングで動画を投稿していると、「いつ動画配信が止まるかわからない」とYouTubeのアルゴリズムに判断されてしまうリスクがあります。そうなればYouTubeのアルゴリズムから信頼を得ることができず、ユーザーに関連動画などでおすすめされなくなってしまう可能性があります。テレビ番組が毎週同じ時間に同じ番組を放送するのと同じで、信頼を得るためには同じ時間に投稿することが重要なのです。

②エンゲージメント数

エンゲージメントとは、視聴者からの何かしらのアクションのことを指します。「高評価」「低評価」「コメント」「共有」の全てがエンゲージメントとしてカウントされます。これらのアクションが多いことでYouTubeのアルゴリズムに質の高い動画と認識して貰えるようになります。ここで大事なポイントとなるのが「低評価」でも問題がないということです。そのため炎上動画は削除されない限りYouTube上でバズり続けているのです。

③外部メディアからの流入

TwitterやInstagramなど、他のSNSからの流入が多いケースも、動画の質が高いと認識されます。他のプラットフォームからユーザーを流入できる数が多いほど、信頼性の高いチャンネルとYouTueのアルゴリズムに認識して貰えるようになります。

④トレンドをおさえる

YouTubeでトレンドをおさえることは非常に重要です。本記事に掲載しているアナリティクスのチャンネルでは100本弱動画をアップしている情報チャンネルでしたが、チャンネル登録は1500ほどで伸び悩み、インプレッションは毎回1万前後、視聴数は1500回程度でした。

そこで一度この情報チャンネルをストップして、その界隈で一番バズっている企画の動画に切り替えたところ、このチャンネルの演者が他のチャンネルの同一企画によく出演していることもあり、大きく動画はハネることに。

既にアルゴリズムに認識されているチャンネルとはいえ、切り替え後、1本目の動画で約60万回ものインプレッションを記録し、視聴数も5万回を超えました。

この事例はやや極端かもしれませんが、同じ演者のチャンネルでも、方向性を変えるだけでここまで激変することがあるので、トレンドを抑えることは非常に重要です。

なお、トレンドをおさえたキーワードは後述で詳しく解説するクリック率に関してでも、好影響を与えるので非常に重要です。

YouTubeにおけるクリック率とは

「クリック率」とはインプレッション数に対する動画が再生された回数の確率のことです。

一般的な「クリック率」の平均は5%と言われており、YouTubeチャンネルを運営している方はまずはその数値を超えることを目指しましょう。「クリック率」の伸ばし方については後ほど解説しております。

2つのYouTubeチャンネルの例

チャンネルA(大手エンタメ系チャンネル)

まず、最初に例として紹介するのは、200万人以上のチャンネル登録者数がいる大人気YouTubeチャンネルです。大食いやドッキリ企画、歌ってみた企画などYouTube定番の動画を主に投稿しています。

こちらのチャンネルは20分前後の本編動画とYouTube shortsの両方を(ほぼ)毎日投稿しています。既に多くのチャンネル登録者数もいるため、月間のインプレッション数は9.4億回と非常に高い数値となりました。一方でインプレッションのクリック率は4.6%と平均の5%よりは下回る結果となっています。

多くの登録者数や再生回数を獲得しているチャンネルはYouTubeに「多くの人から支持を集めているクオリティの高い動画」と判断され、チャンネルを視聴したことがない視聴者に対しても関連動画に表示されるケースが増え、その結果インプレッション数が大きく伸びます。一方でクリック率が上がるかどうかは別の問題です。当然ながら動画やチャンネルに興味がない方は関連動画に表示されても視聴することはありません。リーチが広がり過ぎた結果、クリック率が平均を下回るというのは、大人気チャンネルならではのことなのかもしれません。

チャンネルB(スポーツ実演&Vlog系チャンネル)

次に例として紹介するのは、登録者数が2万人に満たないYouTubeチャンネルです。大人気のチャンネルAと比較すると月間のインプレッション数は756万回と大きく下回っていますが、逆にクリック率は平均の5%以上を上回る7.7%となっています。

 チャンネルBの投稿者は人気YouTube企画シリーズの出演者であり、その根強いファンがチャンネル登録をしていることが高いクリック率に繋がっていると考えられます。また、人気YouTube企画シリーズの関係者とのコラボ動画が多いのもクリック率が高い要因の1つでしょう。

インプレッション数とクリック率の関係性

ここまででこの記事を読んだ方はお分かりいただけたと思いますが、リーチが広がったことで「インプレッション数」が伸びたとしても、必ず動画が視聴されるとは限りません。自分のチャンネルを知らない人に対しても動画の視聴を促すには「クリック率」を上げる必要があります。

チャンネルAのケースのように多くの支持を集めているチャンネルであればあるほど、「クリック率」は下がる傾向にあります。ただ、こうした大人気チャンネルは、大幅に平均を下回っていない限りは「クリック率」をそこまで気にする必要はありません。新規のユーザーや、関連度の低いユーザーと接触する機会が多いことが「クリック率」が下がっている要因ですので、再生回数と再生時間が伸びていれば何ら問題はありません。

一方で「クリック率」を気にする必要があるのは、100万人越えのような大人気チャンネルではない小・中規模のYouTubeチャンネルです。チャンネルBのケースは非常に良いパターンで、所属元である人気YouTube企画関連の動画やそのメンバーとの「コラボ動画」を投稿しており、人気YouTube企画のファンが個人のチャンネルに流れていることが高い「クリック率」に繋がっていると考えられます。

 クリック率を上げるためのポイント

①チャンネルに統一性を持たせる

チャンネルのコンテンツを統一性のあるものにします。誰をターゲットに、動画を通じてどのような情報を発信していくのか、これらのテーマを明確にすることで継続的な視聴者を獲得できます。反対に統一性のない動画を数多く出しても視聴者の興味を取られることができず視聴者もその動画限りの視聴者で終わってしまいます。

②既存の視聴者の関心を惹き続ける

新規の動画は過去の視聴者に表示されやすくなっています。そのため過去に興味をもったユーザーの関心を惹くことがクリック率の向上の重要なポイントです。また過去の動画とは全く異なるような動画をあげたい時は、過去の視聴者の興味関心には合致しないことが多いため、新たなチャンネルを作成することがおすすめです。

③タイトルとサムネイルを工夫する

タイトルとサムネイルは視聴者がその動画を見るかどうか左右する非常に重要な要素です。タイトルであれば「インプレッションのクリック率の上げ方」→「インプレッションのクリック率を爆増させる5つの法則」のように視聴者を惹きつけるものにします。また、また、文字数は28文字に収め、前半に重要なワードを入れることも重要です。スマートフォンの場合は28文字しか表示されないからです。

サムネイルは「見て0.5秒で内容を把握できるようにする」「フォントや色使いをチャンネルのイメージに合わせる」「人の顔を映す」などの試行錯誤を行うことでクリック率が上昇すると言われています。目に付きやすい印象的でかつ内容に興味が持てるサムネイルにすることが大切です。

サムネイル画像を参考にできるチャンネル事例

ばんばんざい

https://www.youtube.com/channel/UCBKqbSl9bK_ln9zZ-C5rP0Q/featured

エンタメ系でいうと、有名どころを一通りチェックするのをおすすめしますが、そのうちの一つが昨年多くチャンネル登録数を伸ばした「ばんばんざい」でしょうか。キャッチーな写真に、文字を大きく、目立つ色合いで目立たせるような手法をとっています。

まとめ

以上がYouTubeの「インプレッション」と「クリック率」の関係性についてでした。まだYouTubeの仕組みに関して不明点があればプロフェッショナルに専門するのも一つの手です。もし何かお悩みの点などありましたら、企業チャンネルの設立や運営などを行っている株式会社Luaazにぜひご相談くださいませ。

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LuaaZ広報部

LuaaZ広報部です。LuaaZに関する様々な情報や、YouTubeチャンネル成長に役立つ情報などをお届けいたします。

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