YouTubeの高評価率の見方・表示方法から、高評価以上に大事するべき指標まで

YouTubeの高評価率の見方・表示方法から、高評価以上に大事するべき指標まで

もし、日常的にYoutubeで動画を視聴する方であれば、動画内でクリエイターや出演者が『是非高評価をお願いします!』といった決まり文句で、視聴者に高評価を行うことを促すシーンを一度は目にしたことがあるかもしれません。これは、それだけYoutube動画を製作する側が、高評価という指標を重視している証だと言えるでしょう。

動画についた高評価の数はチャンネル運営者に限らず、一般の視聴者からも動画の下で確認できるようになっていますし、高評価の逆の意味を持つ低評価という指標も存在しています。

また、Youtube側が公式的に提供しているデータ分析ツールであるYoutubeアナリティクス上では、動画ごとの高評価と低評価の割合を示した高評価率を確認することも出来ます。

▼高評価率の見方

自チャンネルの動画の高評価率を閲覧するためには、Youtubeアナリティクス上の右上、レポートの期間指定ウインドウの上の『詳細モード』から、より詳細なデータを確認するための詳細モードに移動する必要があります。

Youtubeアナリティクスの詳細モードを開いたのちに、動画タイトルの上の青い+ボタンから手動で高評価数(低評価数との比較)という項目を追加することで、高評価率を見ることができます。

上の画像のチャンネルの例で言うと、チャンネル動画の平均高評価率は83.7%なので、平均して各動画の高評価数が低評価数の約4倍であるということがわかります。

▼高評価数・高評価率はそこまで気にしすぎる必要はない

ただし、高評価数はYoutube上の指標のうち再生回数と並んで視聴者からも見ることが出来る数字であるため特に注目されがちですが、必ずしも動画の評価を分析するにあたって気にしすぎる必要はありません。

確かに、動画の再生回数を伸ばすうえで、Youtube独自のアルゴリズムに基づいた『質の高い動画』を表示するレコメンド機能でいかにユーザーに薦めてもらえるかは非常に重要となってきますし、実際にこのアルゴリズムがどのような動画を質の高い動画と評価するかの基準には、高評価数も含まれています。

しかし、高評価数はあくまでYoutubeが動画を判断する上での指標の一つにすぎません。

コメント数や視聴者維持率、サムネイル画像のクリック率などといった点も含めて、総合的に評価されているのです。

また、これはそこまで知られていないことですが、実は、低評価の多さも、Youtubeのアルゴリズム上では高評価を得る要因となります。

Youtubeのアルゴリズムはエンゲージメントと呼ばれる、SNS上でのシェアや動画へのコメントなどユーザーからのリアクションが多い動画を高く評価する傾向にあります。これには高評価も含まれるのですが、高評価だけでなく、同じくユーザーからのアクションである低評価も含まれます。

それがある程度ネガティブな感情であったとしても、ユーザーに何らかのアクションを起こさせるほどの影響を与える動画であれば、それはレコメンドを行う価値がある、という評価を行っているようです。

時折みられる炎上に対する謝罪動画のような、低評価が非常に多くつくことも多い動画が多く再生されるのはこれが理由の一つです。

したがって、Youtubeのアルゴリズムを意識するのであれば、低評価数がゼロだが高評価数も少なく高評価率が100%、という動画よりも、低評価がある程度ついたとしても、それ以上に高評価も多くつく、低評価と高評価の絶対数が多い動画を目指すべきである、ということになります。

また、これは高評価と低評価に限らず言えることでもありますが、どちらかというと、割合を示す〇〇率を見るよりも、エンゲージメントを表す指標の絶対数を見る方が、参考になることが多いです。

▼高評価が多い動画は毒にも薬にもならない?

Youtubeのアルゴリズムとはまた別に、内容から見ても、高評価数が多い動画は万人受けし、誰にも嫌な思いをさせないようなタイプの動画である一方で、そこまで強く注目を集めず、話題にもならない、ということも時折見受けられます。

その象徴的な例が、小学生などの低年齢層の子供をターゲットとした動画です。子供に人気のキャラクターが歌を歌っている、といった動画や踊りや動きといったアクションが面白い、などといった動画は、特に低評価につながる要素が存在しない一方で、比較的直感的に視聴者が高評価ボタンを押しやすい、ということもあって高評価率はかなり高くなる傾向にあります。

ただし、これらの動画はターゲット層ではない大人が視聴してみると、特にコメントをしたり、共有したいと思わせるようなポイントが見つからず、単調であると感じられてしまう、ということもしばしばあります。

こういった、いわゆる『毒にも薬にもならない』タイプの動画は、もちろん何かマイナス面が存在しているわけではありませんが、わざわざ目標として目指すようなものではない、と言えるかもしれません。

▼高評価意外に参考にすべき指標

では、Youtubeでの動画制作、そして公開した動画を分析するにあたって、高評価以外のどのような指標に注目すべきなのでしょうか。実際にYoutubeアナリティクス上で確認できるその他の指標について解説していきます。

基本的には、動画を分析するに当たって重要となる視聴者のエンゲージメントを表す指標は、Youtubeアナリティクス上の『エンゲージメント』タブ内にまとまっています。

・人気の動画

・上位の再生リスト

・上位の投稿
・上位のカード
・終了画面で人気の動画

・人気の終了画面要素の種類

・視聴者維持率を左右する重要なシーン

・高評価と低評価

・終了画面要素のクリック率

『人気の動画』では再生回数ではなく総再生時間に基づいた自チャンネル内の人気動画が確認でき、『上位の再生リスト』も同様に、総再生時間に基づいた指標となっています。

『視聴者維持率を左右する重要なシーン』では、動画の最後まで視聴した視聴者の割合を示す視聴者維持率だけではなく、グラフでどの場面で視聴者の離脱が多かったかも見ることが出来ます。同時に、『通常の視聴者維持率』という形で、動画の長さが似ている直近の10本の動画の視聴者維持率の比較をすることも可能です。

また、『終了画面で人気の動画』と『終了画面要素のクリック率』では、ユーザーの動画視聴後のアクションに関しても把握できるため、同チャンネル内の循環を促す施策を考える際などに役立ちます。

▼自チャンネル以外のYoutubeチャンネル・動画の分析を行いたい時は外部ツールの活用がお勧め

ただ、一つだけ注意が必要なのはYoutubeアナリティクス上で閲覧可能な指標は、自分のチャンネルや動画に関するものに限る、という点です。

自分以外のチャンネルの動画などのデータを、自身のチャンネルの運用のために参考にしたい、といった際には用いることが出来ません。

そのような場合には、外部のYoutube分析ツールを活用して分析を行う必要があります。これらのツールのうち、最も有名なものの一つが『NoxInfluencer』で、その他のソフトウェアと比べて、無料版でも情報量が豊富で、特におすすめのツールとなっています。

▼NoxInfluencerで分析できる項目

①チャンネル情報と推定収益

NoxInfluencerでは、メニューの『Youtubeツール』→『チャンネル状況』から、URL欄に分析したいチャンネルのURLを入力することで、あらゆるチャンネルの登録者数や総動画視聴回数といった情報を閲覧できます。またNoxInfluencer独自の指標に基づいた推定収益も算出されています。

②動画の分析

チャンネル単位でのデータに限らず、メニューの『動画分析』から、チャンネル状況と同じように各動画のURLを入力することで、各動画の視聴回数、チャンネル登録者中どれだけのユーザーが動画を視聴したかを表す視聴率、エンゲージメント率などの情報も分析が可能です。

③視聴者の属性

また、こちらは有料版への登録が必要となりますが、NoxInfluencerではチャンネル登録者の性別や所在地といった属性、アクティブユーザーの数や、アクティブユーザーが多い時間帯なども見られます。

NoxInfluencerを用いて知ることが出来るこれらの情報を活用すれば、自チャンネルと同じジャンルで動画を投稿している競合チャンネルの規模や、そのチャンネルないの人気動画などを分析することが出来るため、市場調査にも役立ちます。また、比較機能も搭載されているため、複数チャンネルを比較することも可能です。

▼まとめ

動画のYoutube上での評価を測定するにあたっては、高評価率よりもむしろエンゲージメント数を知ることの方が重要となります。

また、自分のチャンネルの情報だけではなく、他人のチャンネルの情報も分析し、参考にしたい場合は、NoxInfluencerのような外部ツールが役に立ちます。また、ツールを活用したうえでなお不明点や課題点がある場合は、Youtube分析や企画コンサルを専門とする株式会社Luaazにぜひお気軽にご相談下さい。

記事を書いた人

Luaaz編集部

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