YouTubeの分析方法〜初心者から上級者まで、再生回数が急に増えた場合など〜

YouTubeの分析方法〜初心者から上級者まで、再生回数が急に増えた場合など〜

YouTubeチャンネルを運営している場合、様々な悩みがあります。チャンネル登録数が止まったり、力をかけて作ったはずの動画が伸びなかったり、逆に伸びないと思って作った動画が想定以上の伸びを見せたり……。新しくプラットフォームゆえに、わからないことだらけです。そこで今回はYouTubeコンサルを行っている株式会社Luaazの見解を用いて、課題に対する分析方法について解説していきます。

YouTubeのアルゴリズムに関して

YouTubeでは様々な要素が重要になってきますが、その点でまず第一に、最低限、YouTubeのアルゴリズムに認知されているかどうかを確認するべきです。

というのもYouTubeで視聴数を伸ばしていくには、YouTube上の様々なページにインプレッションしてもらうことが重要になります。そのためにはYouTubeのアルゴリズムに「人気な動画」として認知してもらいましょう。

YouTubeのアルゴリズムに「人気な動画」「ユーザーにとってよい動画」として認知されていると、様々な場所に動画を表示してもらえます。一方で認知をされていない場合だと、関連動画やホーム画面などに表示されませんし、検索結果の上位にも上がりません。結果的にチャンネル登録数も増えず、視聴数も増えません。

そのため何よりも重要なのはまずアルゴリズムに認知してもらうことです。

まずチェックするべきはブラウジング機能と関連動画

アルゴリズム認知されているかどうかは、YouTubeのアナリティクスを見ればわかります。

アナリティクス内のリーチという項目の中に、トラフィックソースのグラフがありその配下にブラウジング機能と関連動画という項目があるのですが、この2つの指標が重要になってきます。

まず「ブラウジング機能」とは、トップページやホーム画面、登録しているチャンネルの動画一覧などからの流入を指します。

次に「関連動画」とは「チャンネル内に滞在する維持率」を意味します。というのも皆さんの動画ページにおける関連動画から、皆さんの動画を再び再生した場合、「関連動画」からの流入にカウントされるからです。もちろん他のチャンネルにおける動画から遷移してきた場合も「関連動画」にカウントされるのですが、同じチャンネル内の遷移の方が多いので、実質的には「チャンネル内に滞在する維持率」を意味します。

そして「ブラウジング機能」と「関連動画」の合計値が7割を超えているかどうかが一つの水準となります。

ではYouTubeのアルゴリズムにチャンネルを認知してもらう、あるいは、さらに人気のチャンネルと認知してもらうには、どうすればいいのでしょうか。

チャンネル運営者が分析するべきポイントを上げていきます。

投稿頻度

YouTubeでは定期的に動画を投稿することが非常に重要です。もちろん理想は毎日投稿かもしれません。いつチャンネルを見に来ても必ず新しい動画がアップされている状態だと、既存のファンは新鮮な気持ちで動画を見ることができ、動画視聴が習慣化し、チャンネルのファンになる可能性も高まるのではないでしょうか。

加えてYouTubeのアルゴリズムとしても、定期的に動画をアップしているチャンネルに関して、「質が高い」と認識して、多くインプレッションもしてもらえるようになります。

ただ、現実問題として高頻度で、高品質の動画をアップしていくのは難しい場合もあると思います。その場合は、状況に即したペースで構いません。3日に1回でも、1週間に1回でも、とにかく定期的に投稿することが重要になります。時間も18時なら18時で統一しましょう。

というのも不規則なタイミングで動画をアップしているチャンネルは、「不安定なチャンネル」と、YouTube側から認識されてしまい、評価が落ちる可能性があるからです。そうなるとインプレッション数も下がっていってしまいます。

企画軸の見直し

当たり前ですが、面白い動画をアップしていることが重要です。動画の面白さは企画に依存することが多いので、やはり企画力は重要です。

企画の面白さを測ることは難しいですが、あえて分析するとしたら、面白さの軸がいくつ掛け算されているかを意識してもいいかもしれません。

例えば、弊社の作家が過去に考えた一案に「昔使ってた教科書持ち寄って絶対に笑ってはいけない昔の落書き対決!」というエンタメ企画がありました。

まず学⽣時代の教科書や、プリントなど落書きされているアイテムを持ち寄って、「笑ってはいけない」というルールで見せあいます。落書きにタイトルをつけて披露、相⼿の⼝から⽜乳が出たらポイントで、1⼈3回ほど攻撃を⾏うイメージです。

この企画は「あるある」×「笑ってはいけない」の2軸をかけ合わせた企画になっています。

昔の教科書は懐かしいという意味で、共感、あるあるが生まれるカテゴリで、学生など若い人たちが作る企画としてちょうどいい内容になっています。

また日本テレビが放映のバラエティ番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の中にある「笑ってはいけない」というシリーズも軸にあります。本シリーズは、収録中に様々な芸人やタレントがクスっと笑わせるようなコントや一発芸をする中で、それを見ている側の芸人たちが笑ってしまった際に罰ゲームを受ける企画です。年末の年越しの時間帯にも放映されている人気シリーズということもあり、日本人にとっては知名度の高い企画だといえるでしょう。

加えて「笑ってはいけない」は、構成もしっかりしているので、このフォーマット通りに動画を撮影するだけに簡単に動画が面白くなる優れものでもあります。ただ昔の教科書見て笑うだけなら、締まりのない動画になるんですけど、ルールがあることに笑いが生まれます。

このようにきちんと企画の軸の有無を各動画で分析してみてもいいかもしれません。そうすれば、面白いとされている動画、そうではない動画がまた見えてくるかもしれません。

トレンド有無の確認

企画内容に、トレンドを入れ込むことも重要になってきます。単純にトレンドを取り入れた動画は人気になりやすく、他SNSも含めてバズる可能性があります。加えてYouTubeでは、過去に見た動画と似ている動画がインプレッションされることが多い点も忘れてはなりません。例えばルームツアーが流行っていて、その流行に合わせて自分たちのチャンネルでもルームツアーの動画を投稿すれば、それを見ているユーザーのホーム画面や関連動画のページに表示される仕様になっています。だからこそYouTube内で人気企画を真似する文化が根付いているのでしょう

視聴維持率

さてこのように面白い企画を考えて、トレンドも意識した動画を作れていれば、編集のクオリティにも左右されるかもしれませんが、ある程度、人気を博するはずです。その動画が面白いかどうかを確認する上で見るべき項目のうちの一つは視聴維持率でしょうか。

過去の動画などと比較して、なんの動画が長く見られたかを比較してみてもいいでしょう。このように分析を繰り返して、面白い動画の要素を見つけ出し、次の動画にいかしていけば、視聴維持率があがり、結果として、質の高い動画とアルゴリズムに認知されていきます。すると自然にインプレッション数が増えていくでしょう。

エンゲージメント数

視聴者からの反応を量る上で、エンゲージメント数も重要です。「コメント数」「共有数」「高評価数」「低評価数」などを確認しましょう。その数は、それだけ視聴者の感情を動かしたことを意味し、質の高い動画を作ったことを意味します。低評価が多いと、作り手的には悲しい気持ちになりますが、少なくとも無関心よりは質が高い動画といえるでしょう。少なくともYouTube側は、低評価も高評価も変わらず一つのエンゲージメントと認識しているた、感情的な部分を抜きにすれば、どちらでも問題ありません。いずれにしてもエンゲージメント数が増えればインプレッション数も増えていきます。

サムネイル画像

このような観点を踏まえて面白い動画を作った上で、動画が伸びていないとすれば、サムネイル画像に問題があるかもしれません。

たとえ、アルゴリズムに質の高い動画と判断されて、ホーム画面のおすすめに表示されたとしても、クリックして視聴してもらわなければ意味がありません。あるいは質の低いサムネイル画像をアップし続けることで、常にクリッツ率が低い状態が続くと、YouTube側に質の低いチャンネルと判断されてしまうリスクもあります。そうすればインプレッション数まで減っていってしまいます。

上級者向け分析方法

ここまでの解説が基本的な分析方法になります。たださらなるチャンネルの政党のための分析もあります。

例えば、弊社の場合だと、各動画のインプレッション数や、視聴維持率などをアナリティクスとは別に分析しやすいようにスプレッドシートでまとめなおしています。これは反応のよかった動画の可視化という面もありますが、チャンネル内をさらにカテゴリ分けして、今、チャンネル内ではやっている動画が何か分析するために行っています。

例えばとあるカップルチャンネルは、以前まで普通のエンタメチャンネルだったのですが、「どっきり」「恋愛」「歌ってみた」など、カテゴリごとに分けて分析した結果、ユーザーがより恋愛要素を求めていることが判明したため、恋愛要素を高めたチャンネルに路線変更したところ、その後、大幅に視聴数が伸びる結果になりました。

このように常にユーザーが何を求めているのか、細かくセグメントを切って、ニーズを分析してそれを動画に反映さえていく作業は非常に重要になります。

最後に

他にも確認するべきは、演者影響力を測るなど、他にも様々な分析方法はあります。もし詳しく興味がある場合は、社がコンサルティングという形でサポート致しますので、お気軽にご相談ください。

記事を書いた人

Luaaz編集部

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