YouTubeを徹底利用したマーケティングの成功事例を紹介

YouTubeを徹底利用したマーケティングの成功事例を紹介

近年、YouTubeを活用した、マーケティングを行う企業が増えてきていますね。コロナ禍で視聴者数が伸びたことも、このトレンドを後押ししている印象です。では具体的にYouTubeはマーケティングチャネルとして、どのような選択肢と優位性を持っているのでしょうか。

独自のチャンネルを開設する場合

●YouTubeの媒体特性と優位性

まず独自のチャンネルをYouTubeで公開する上では、YouTubeというプラットフォームの媒体特性を理解しておく必要があります。

例えばYouTubeを広告チャネルの中でカテゴライズすれば、「動画広告」になります。そして「動画広告」として最もメジャーなのはテレビCMではないでしょうか。そこで今回はテレビCMとYouTubeを比較していきたいと思います。

さて、テレビCMに関して、最も大きなメリットとしてあげられるのは、短期間で多くの視聴者にリーチできる点です。

ただしデメリットとしては、非常にコストが高い点。そして流せる時間が15秒~30秒と短いことでしょうか。そのため基本的には認知をしてもらうことで精一杯で商品特性への理解までは及ばないことのほうが多いです。

また一部の作り込まれているCMを除けば、一つ一つのCMに連続性がないという課題もあるのではないでしょうか。もちろんそれは時期ごとに、企業や商品の課題が違うからこそ、連続性のなさはしょうがない部分もあることは理解しています。ただ結果として、テレビCMだけでは、企業や商品を認知を促せても、ファンを生むことまでは難しいのが実態です。

つまりテレビCMは、短期間で大量の認知をとることに特化した広告チャンネルだと言えるでしょう。

もちろんテレビ局の特定の放映枠を買いとり、メインスポンサーとなって数十分や1時間程度、商材に関連する番組を放映することも可能でしょうが、これもこれで非常に高コストな選択肢で、一部の大企業を除けば実践は難しい。

ではその点、YouTubeはどうでしょうか。YouTubeは、10分以上の動画も多く、視聴者の動画視聴時間も非常に長いです。結果として視聴者のエンゲージメントが高く、チャンネルと視聴者の関係性が強固なものになります。

チャンネルの設計次第では最初は商品や企業にに興味がなくとも、コンテンツが面白いからという理由でチャンネル登録に繋がります。そして日常的にチャンネルのコンテンツに触れていれば、その中に出てくる様々な商品やサービスへの愛着が湧くこともあるでしょう。あるいが出演者に対しての愛着が湧くことで、彼らが利用しているものへの強い興味を抱かせることも可能です。その結果、商品やサービスの良さが、視聴者に伝わっていき、購入につながっていきます。

なにより一度、チャンネルのファンのなってもらい、チャンネル登録してもらえれば、ある程度、継続的に動画を見続けてもらえる点も優れていると言えるでしょう。

なおYouTube単体だと、拡散性は高くないと言われています。ただテレビCMよりも気軽にURLなどをシェア可能なので、こちらも設計次第では他のSNSで大きく拡散されていくこともあります。あるいは口コミで広がっていくこともありますね。

またYouTubeでは、興味を持つ入り口がコンテンツの面白さからなので、顕在化していない潜在顧客層にもリーチできる点も、他の広告チャンネルよりも優れている点かもしれませんね。

なによりテレビで枠を買い取るよりも、圧倒的に低予算で実現できる点も素晴らしいといえるでしょう。ただしYouTubeにもデメリットはあります。それは最初の3ヶ月~6ヶ月程度は大きく再生数を増やすことができないことです。あるいは最初の時期はコンバージョンにはつながらない動画をアップせざるを得ないため、長期戦を覚悟する必要があります。ただ最終的にはテレビに比べると低コストで実現可能なため、企業としてのリスクはそこまで大きなものにはならないと言えるでしょう。

●YouTubeマーケティング戦略①ヘルプ動画

では商材を宣伝していく上で、どのようなコンテンツを作っていけばいいのでしょうか。コンテンツを考える上での基本的な戦略を紹介します。

2014年にGoogleは動画を活用したマーケティングに関して、3種類の「H」の動画があると提唱しています。

1つ目はHelp(ヘルプ)動画です。

ヘルプ動画とは、製品、ブランドなどに関する詳細、ユーザーが購入の検討や、活用を助ける動画を指します。所謂ハウツー動画です。一般的に商材を宣伝する上で、考えるのがこのタイプの動画ではないでしょうか。

ただしこれはストレートに商品を宣伝できる一方で、広告などに頼らず、動画の面白さを出すのが難しいです。

というのも商品のブランド力がある場合は普通にハウツー動画として成立するかもしれませんが、マイナーな商品の場合、そもそも気になってもらうのが難しいです。

加えて、視聴者は宣伝の匂いに敏感で、露骨な宣伝動画はYouTubeでは避けられる傾向にあります。

そういう意味では、何らかの形で商品の訴求にエンタメ性を追加する必要性があります。

●Youtubeマーケティングの成功事例:株式会社ワコムの成功例

たとえばヘルプ動画でいうと、「wacomwcl」というチャンネルが該当するのではないでしょうか。

これは株式会社ワコムという液晶ペンタブレットを販売している企業のチャンネルです。そのためワコム製品の紹介、作品やクリエイティブテクニックなどを紹介しています。

そしてチャンネル内では色んな有名イラストレーターや、漫画家の方々にワコムのペンタブを使ってもらって、絵を描いてもらってる動画を公開しています。コンセプトが明快なため、約30万人ものチャンネル登録者がいる人気チャンネルになっています。

● Youtubeマーケティングの成功事例: 株式会社中西の成功例

次にヘルプ動画として紹介するのは「片付けトントン」というチャンネルです。かわいらしい名前ですが、これは企業のサービス名で、業務内容は不用品回収とか整理収納、ゴミ屋敷片付けです。この「片付けトントン」のチャンネルのアップしている動画はシンプルで、従業員が普段の仕事内容を撮影して公開しているだけです。

ただし綺麗になっていく動画には非常に爽快感があるため、、清掃業者の企業チャンネルにもかかわらず、チャンネル登録数は25万を超えており、人気の動画は300万回以上も再生されています。こうして「片付けトントン」サービス名を認知してもらい、実際に依頼を受注することに度々成功するなど、一つの営業チャネルとしてYouTubeを機能させています。 

YouTubeマーケティング戦略②ハブ動画

さて2つ目の「H」に、Hub(ハブ)コンテンツです。

ハブコンテンツとは、消費者の情熱に訴えかけることで、ブランドの訴求力を高めるものです。コンテンツは、音楽、科学、料理、美容、グルメなどの趣味を持ち、影響力のあるYouTuberであれば、商材の宣伝が可能です。

●YouTubeマーケティングの成功事例③アサヒビール

YouTube界で最も有名なハブコンテンツのうちのひとつが、「きまぐれクック」さんと、アサヒビールの関係性ではないでしょうか。

きまぐれクックは、日本中の様々な海産物を捌いて、刺し身、鍋、揚げ物、様々な調理法で豪勢に食べるグルメチャンネルです。巨大な魚や変わり種の魚を軽快なトークとともに捌いて食べていく映像が時には迫力があり、時には笑いもあり、しずる感ももちろんたっぷりのチャンネルです。チャンネル登録数は500万人弱もいるので、グルメチャンネルとしては最大手と言えるのではないでしょうか。

そしてこのチャンネルでは、食事を食べるシーンの「銀色のヤツ!」というお決まりのセリフと共にアサヒビール美味しそうに飲む描写がほぼ全動画(一部の動画では肝臓を休めるためにお茶のときも)で入っています。

これは最初は広告ではなく、単純に好きでやっていたので、マーケティング施策ではなかったのですが、アサヒビール内でもこのチャンネルの影響が見逃せなくなったのか、あるいは、これまでの宣伝効果に恩を返す形になったのか、正式に企業案件としてこのYouTuberさんにプロモーションとして発注するにいたりました。

もちろんここまで、YouTubeチャンネルが企業と視聴者のハブに見事になる事例は少ないでしょうが、ガジェットYouTuberや美容系など、様々な商品を紹介するYouTuberは企業案件でハブの役割を果たしています。

YouTubeマーケティング戦略③ヒーロー動画

最後の「H」は、Hero(ヒーロー)コンテンツです。

ブランドのマーケティングカレンダーにある大きなイベント、例えば、大きな製品の発売を中心に構築されます。

これで一番わかりやすいのはiPhoneではないでしょうか。

というのもAppleは毎年1、2回、新作iPhoneの販売をしていますが、特に、高性能版のいiPhoneは秋ごろに新作の発売を開始しており、その前後になると、新作情報のリークやその考察にはじまり、新性能情報の解説、販売後の使用感解説など、様々な形で様なチャンネルがiPhoneの機能説明をしています。

これはそもそもブランド力のある商品やイベントが、情報公開などをすること、あるいは、一部選考で商品提供をすることで、ヒーロのようにコンテンツが生まれてくる仕組みで、どの企業にもできることではないかもしれませんが、ここまで強いブランドを持つのが各企業の理想かもしれませんね。

その他マーケティング施策:YouTube Ads

YouTube上では、動画の再生前や再生中に動画広告を流せる他、動画再生ページにバナー広告を表出可能です。またYouTubeの検索結果の上位部分には、一般的な検索エンジン上でのリスティング広告などと同様に、検索ワードに連動した広告も表出可能になります。

YouTubeは若い世代のユーザーが多いという特徴はあるものの、原則的に一般的なウェブ広告と運用方法は大きくかわらないため、ROIベースで運用していけば良いのではないでしょうか。

YouTube特有のファンがつくなどの事象は起こらないかもしれませんが、広告宣伝費に対して良い効率で顕在顧客をコンバージョンに導くことができるでしょう。クリエイターが中間に入ることなどもないので内容や予算をコントロールしやすいのも魅力かもしれませんね。

最後に

以上がYouTubeを活用したマーケティングの解説でした。もし皆さんの会社でYouTubeを活用したマーケティングのをご検討の場合は、お気軽に、弊社までご相談くださいませ。

記事を書いた人

Luaaz編集部

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