企業のYouTube担当者が知っておくべき様々な企画を紹介

企業のYouTube担当者が知っておくべき様々な企画を紹介

近年、YouTubeを運用する企業が増えてきています。目的は広告収入や、自社商品の宣伝など様々でしょうが、皆、同じく問題となるのは企画です。YouTubeはSEO対策のようにテクニカルな対策がしにくいジャンルで、きちんと面白いコンテンツをアップしなければ、数字を伸ばすことができません。そこで今回は企業のYouTube担当者が知っておくべき、様々な企画に関して解説していきます。

▼企業がYouTubeをはじめるメリット・デメリット

まず企業がYouTubeを運用するメリットは主に以下です。

・最終的に少ない予算でプロモーション可能

・認知を通りこしてファンが生まれる

・過去に作ったコンテンツが流れず、ストックされる

・広告収益を稼ぎながらプロモーションもできる

一方でデメリットもあります。

・チャンネルを伸ばすには専門知識やまとまったリソースが不可欠

・成果が出るまで時間がかかる

・近年、強豪が増えてきている

・テレビCMとは違い、露骨な宣伝ができるわけではない

とはいえ、企画が面白いチャンネルを立ち上げて、粘り強く運用すれば、きちんとチャンネルが伸びるのも間違いないです。

では次に、企画が面白い企業チャンネルを紹介していきます。

▼企画が面白い企業チャンネル

・葬儀・葬式CH有限会社佐藤葬祭

https://www.youtube.com/channel/UCuLJbkrnVw6_a35M0rk8Emw/featured

YouTubeの企画成功事例として最初に紹介するのが「葬儀・葬式CH有限会社佐藤葬祭」チャンネルです。

「葬儀」は多くの人にとって非日常のことですが、誰しもが生きていく上で体験することでもあります。このチャンネルでは葬儀会社のオーナーである佐藤氏自らが演者として動画に出演して、企画やテーマに沿って歯切れのよい切り口で語っていきます。

2015年からこちらのチャンネルの運用をスタートさせ、ほぼ毎日投稿を続けています。動画の内容は葬儀におけるマナーなど基礎的な知識に加え、葬儀に関するQ&Aや社会で話題になっている最新のテーマを取り扱うなど企画の面白さがこのチャンネルの魅力です。

佐藤氏はYouTubeチャンネルを始める前にWebサイト運営に力を入れ、SEO対策にも取り組むなどWebマーケティングの知見も豊富です。その中でYouTube進出を決めたのは「テキストだとコピペをされてすぐに真似をされてしまう」今日の社会で当たり前になりつつあるこの状況に対する危機感だったと語っています。

動画の映像やサムネイルなど、YouTubeへ最適化していない部分もありますが、「なぜ火葬炉の前では撮影禁止なのか?」など、多くの視聴者が知らない話題を提供したり、動画内で人気YouTuberに嚙みつくなど、企画の面白さが際立っています。成功を収めているのは企画力の勝利といえるのではないでしょうか。

・The First Take

https://www.youtube.com/channel/UC9zY_E8mcAo_Oq772LEZq8Q

SONYが運営をしている「The First Take」も大人気YouTubeチャンネルで知られています。数々のチャンネルが存在しているYouTubeでは珍しく、単一企画で世界観を統一して人気を得たチャンネルです。その世界観は以下の通りです。

「白いスタジオに置かれた、一本のマイク。

ここでのルールは、ただ一つ。

一発撮りのパフォーマンスをすること。

それ以外は、何をしてもいい。

一度きりのテイクで、何をみせてくれるだろうか。

一瞬に込められた想いを見逃すな。」

https://www.youtube.com/channel/UC9zY_E8mcAo_Oq772LEZq8Q/about

簡潔に説明しますと、有名な歌手が持ち歌を一発撮りで収録している様子を撮影して、それをそのまま公開しているだけなのですが、白バックの独特な雰囲気や一発撮りの緊張感と生々しさ、、4K・HD対応の高画質でかつハイレゾ対応の高音質で配信することで、一気に視聴者を引き込むことに成功しました。

コロナ禍においてライブにいけない時期が長かったからこそ、オンラインでライブ感覚を味わえるという企画の強さが人気を集める要因かもしれません。

今ではこのスタイルが音楽系の動画の人気企画となり、The First Takeを模した動画を色んな大手YouTuberがアップするほどになっています。画角もそこまで変わらず、一発撮りなので、カットやテロップの編集コストが少ないのも、企業としてはありがたい企画といえるでしょう。

なお、このチャンネルの派生と呼べるかはわかりませんが、22年にはCross Singというコンセプトがしっかりしたチャンネルが生まれています。

これは「声優/アニソンアーティスト/VTuber/2.5次元俳優など、「歌」を通して、各業界で活躍するアーティストの「声」を届けるカバーソングプロジェクト。」と概要欄に書かれてある通り、人気アニメに出演している声優が、そのアニメのオープニング(本来は別で歌手がいる曲)を歌うという「クロス」を意識したチャンネルです。

全くコンセプトが別といえば別ですが、何らかの統一テーマで、アーティストが歌うという意味では、どこかThe First Takeを彷彿とさせるチャンネルになっています。企画面で何かしらの影響を受けていることが想像されますね。

・片付けトントン

https://www.youtube.com/channel/UCx9u_-L46feayiuj7wb7-bQ/about

汚部屋の掃除や片付けを業務とする会社がその作業の様子を撮影し、コンテンツとしたのが「片付けトントン」です。同じような企画が以前テレビでも話題となりましたが、この動画には不思議と引き込まれる面白さがあります。

ただ掃除している様子を流しているため過剰な演出はありませんが、汚部屋になるまでの過程やそこで生活する住民の人生など、バックグラウンドにドラマがあります。部屋を片づけているだけなのに、時間が経つに連れて心に響くものがあります。

営業担当者による編集やビフォーアフターの様子に密着しており、実際に掃除を依頼したい人たちにとって有益な情報も共有することができています。チャンネル登録者は25万人超えと多くの人たちにリーチを届けることができており、企画が自社の宣伝にそのまま活用されているよい成功例といえます。

・大国住まい・昭和町住まい【大阪のお部屋探し】

https://www.youtube.com/channel/UC6cLEQ8YryZmMTkM5Wuoe0A

大阪市内の不動産会社が配信するチャンネルで、主に新築マンションのご紹介を行っています。完成予定の新築マンションの間取りや内装などのご紹介など、不動産会社にしか配信できない内容が満載です。

ネットに掲載されている写真では、広さや間取りなど具体的なイメージが湧かない人も多いのではないでしょうか。現地に足を運ぶことや、地元の不動産会社にリモート内見をすることは手間がかかり、忙しい人にとってはかなりハードルが高いのが現状です。

そうした需要に応えているのがこのチャンネルで、実際の物件紹介以外にも3帖・6帖・8帖がどれくらいの広さなのかを検証する動画も配信されており、大阪市内以外にお住まいの方に対しても得る情報があるコンテンツとなっています。

2022年9月時点のチャンネル登録者数は約7,000人ですが、部屋案内動画はコンテンツとして成立するものであり、これからの伸びしろが期待できるチャンネルといえるのではないでしょうか。

・ゆっくり不動産

https://www.youtube.com/c/%E3%82%86%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E4%B8%8D%E5%8B%95%E7%94%A3

実際、ゆっくり不動産という、おもしろ部屋を紹介する、どちらかというと自社物件への創客というより、単純にコンテンツとしての面白さを追求して、広告収入や、家を持っている不動産会社への送客でマネタイズしているチャンネルではないでしょうか。

いずれにしても、このように不動産コンテンツは確実に需要があるので、企業としても一捻りすればまだまだ参入する余地はあるのではないでしょうか。

▼まとめ

以上が企画が面白い企業チャンネルのまとめでした。企業チャンネルを作るには企画の面で熟考をする必要があり、簡単ではありません。もしYouTubeの運営に関して迷っていることがあれば、YouTubeの開設から運用まで行っている株式会社Luaazにご相談ください。

記事を書いた人

Luaaz編集部

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