YouTubeにおけるタイアップ広告のメリット・デメリットは?企業事例紹介も

YouTubeにおけるタイアップ広告のメリット・デメリットは?企業事例紹介も

近年、YouTubeを活用したマーケティング施策を実践する企業が増えていますよね。多くの視聴者層に閲覧されているYouTubeは、日用雑貨など誰でも購入するような商品の宣伝から、女性の視聴者の多いチャンネルでは化粧品やコスメ用品、男性の視聴者の多いチャンネルではキャンプグッズなど、多岐にわたる商材が宣伝されています。そこで今回は既存の有名YouTuberを活用した、タイアップ施策について、YouTubeを活用したマーケティング施策を推進している株式会社Luaazの見解を用いて解説していきます。

●YouTubeにおけるタイアップとは

YouTubeのタイアップとは、YouTube上で動画を公開しているクリエイターに依頼して企業の商品やサービスなどを宣伝してもらうプロモーションのことを指します。YouTube上ではしばしば、YouTuberが「企業案件」として紹介されることが多々あります。

YouTubeは、TikTokなど他の動画プラットフォームに比べて長尺の動画を公開することが一般化されているため、商材について詳しく宣伝することが可能になります。

また有名クリエイターは、YouTube上でファンを獲得しているため、単純な商品認知にとどまらず、その有名クリエイターが使っていること自体が、商材のブランディングにつながることも多々あります。

このような特性があるため、同じ動画広告でもテレビCMなどと比較すると、より高い確率でコンバージョンまで到達する可能性は高いでしょう。

●宣伝動画であることを明示するパターンが多い

YouTube上では、プロモーションを含むことを明示する機能が公式のアップローダーにあります。そのため多くのYouTuberは企業案件の動画をアップする際には、プロモーションを含む動画であることをその機能を使って示すだけでなく、場合によっては演者の口から直接その旨を伝えることが一般化しています。

広告と聞くとネガティブに受け取られることが多いのですが、YouTubeには、クリエイターを応援する文化があるので、見せ方次第では視聴者から「企業案件が来るほどに有名になってよかったね」とポジティブな反応がかえってくることも少なくありません。

ですのでステルスマーケティングをして炎上するリスクをとるより、広告動画であることを開示したほうがベターだと言えるでしょう。

●タイアップの特徴

1,利用者数が多い

Googleの公式に出した声明によると、2020年9月の時点で日本におけるYouTubeの月間利用者数は6500万人を超えており、日本における最大級の動画プラットフォームとなっています。

もともとYouTubeは10代や20代など若い年齢層に好まれているメディアだと言われてきましたが、今では30代以上のアクティブユーザーも増えてきており、様々な商材に適した購買層にアプローチ可能なプラットフォームとなってきています。

2,購買意欲が高められる

前述の通りですが、YouTubeは長尺動画であることに加えて、各チャンネルに熱いファンが存在していることから、普通に宣伝するよりも購買意欲を高めることが可能です。

芸能人よりも身近なYouTuberが商材を利用することは、自分がその商材を使うことを想像しやすい点も購買に繋がる要因かもしれません。

3,商品のファンを作ることができる

特定のクリエイターに商品を長く使ってもらうことで、クリエイターのファンが商材のファンに転化することなども多々あるのが、YouTubeの魅力的なポイントでしょう。

4,コストをかけずに宣伝してもらえる

もちろん原則的に広告宣伝費はかかりますが、高額ガジェットなど、YouTuber側が購入するのが大きな負担になるような商材の場合、商材を提供、もしくはレンタルするだけで、宣伝してもらえることもあります。このあたりはケースバイケースかもしれません。

5,クリエイターに依存

ただしYouTubeのタイアップ案件は、クリエイター側に依存することが多く、コントロールできないことも多いです。例えば編集のテイストなどを細かく指定することだけでなく、内容そのものも、指定することが難しいことが多々あります。そのあたりは認識した上ですすめる必要があるかもしれませんね。

●タイアップ案件の具体例

・「Hikakin TV」×「東洋水産株式会社」

ヒカキンさんの動画はタイアップ動画が本当に多いですね。わかりやすいものでいう「【ランキング】ヒカキン&セイキンが選ぶマジでウマいカップ麺トップ5発表!【カップラーメン】」のように、カップ麺を宣伝するような動画などがあります。わかりやすく各カップ麺の美味しさを訴求できますね。

・「Hikakin TV」×「ユニクロ」

ただ企業とのタイアップ動画は、一方的に企業側は宣伝をして得をするものばかりではありません。例えば「ユニクロから超巨大な謎の箱が届いたので開封します。。。」などのような、インパクトが非常に大きい商品を提供したもらえる場合は、YouTuber側にもメリットが大きいといえるでしょう。この場合もある程度はユニクロ側が謝礼を支払っている可能性は高いのでしょうが、YouTuber側に大きなメリットを提供できれば、無償での商材紹介も場合によっては可能かもしれませんね。

・「Hikakin TV」×「都知事」

さてHikakinさんは過去にも様々な企業や大物とコラボをしてきましたが、その中でも最も驚きだったのが、小池百合子都知事とのコラボでしょうか。当時は若者に対して強く自粛を呼びかけなければいけないため、その啓蒙活動にYouTubeを都が活用するというのは非常に合理的な判断です。とはいえ時には年配の方々からネガティブな印象を持たれることが多いYouTuberを、行政というお固い印象のある機関が活用したことには驚きを隠せません。行政内に柔軟な担当者がいたことは間違いないでしょうが、それと同時に、YouTuberの若年層に対する影響力を無視できなくなったことも間違いないでしょう。同時にHikakinさん自身がYouTuberの中でも特にクリーンな印象が強かったことも、この企画が成立したのはのではないでしょうか。いずれにしても異例のコラボでした。

・「マリマリマリー」×「VANS」

アニメチャンネルで企業案件を実現した少し珍しい事例です。

もともとこのチャンネルはどこかおしゃれな雰囲気の絵柄のアニメで、日常をシュールに描いている点が魅力のチャンネルです。もともとこの絵柄のTシャツを販売するなど、アパレルとの親和性は少なからずあります。とはいえ「VANS」という有名シューズメーカーとコラボしたのは驚きですね。なんといってもアニメーションだからこそ、現物が出てこないわけですから。

・「あさぎーにょ 」×「デカビタC」

これもまた一風変わったタイアップ動画なんですけど、「あさぎーにょ」さんというメイク動画やファッション関連の動画をアップしているYouTuberさんが、「もう限界。無理。逃げ出したい。」という動画をアップして、500万回再生を超える大バズリに成功しています。

これは熱海旅行に行く設定のドラマ風の動画なのですが、この動画内では何故か旅行の1日をループしてしまい、そのループから抜け出せないファンタジーの世界に迷い込んだという設定になっています。しかもそのループ世界では、何も行動を起こさないと不幸な出来事が次から次へと起こる展開なのですが、なんとか努力してそのループ世界から抜け出すことに成功します。そしてようやく「翌日」を迎えられる、そんな感動的で、どこかワクワクするような就寝直前のシーンにサントリー食品インターナショナル株式会社の「デカビタC」を飲むという動画になっています。

正直、商材の宣伝動画というより、ドリンクの思想というか、コンセプトを啓蒙する動画になっており、それをYouTuberとのタイアップ動画で実現しているという点は変わったポイントかもしれませんね。

・「安保瑠輝也 あんぽるきや」×「おウチでマジ牛タン」

「安保瑠輝也 あんぽるきや」さんというキックボクサーの方のチャンネルですが、王道的な見せ方なのかもしれませんが、よくできている動画です。この「喧嘩自慢DX」で様々な喧嘩自慢の方々がキックボクシングで闘う企画なのですが、この対戦会場にはスポンサーである「おウチでマジ牛タン」の商品ロゴがありとあらゆる場所に出てきます。例えば解説席の背景であったり、リングの中央に印字されていたりもします。実売にどの程度繋がったかはわかりませんが、商品の認知を高める上でよくできている動画になっています。

あと、最近youtuberと行政などの公的機関がコラボすることしばしばありますよね。例えば、ヒカキンさんと都知事のコラボとか。フワちゃんとかともコラボしてるんだ。小池さん

 

記事を書いた人

Luaaz編集部

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