YouTubeで面白い企画を考えるには?王道企画の掛け算という法則

YouTubeで面白い企画を考えるには?王道企画の掛け算という法則

YouTubeにおいて企画力が重要なのは言うまでもありません。やはり面白いものほど視聴時間が伸びますし、高評価やコメントなどエンゲージメント数も増えていきます。結果、YouTube内で動画が拡散されていき、有名なチャンネルになっていきます。そこで今回はYouTubeコンサルを行う株式会社Luaazの見解を用いて、「面白い」企画に共通するもの・「面白い」企画の立て方を解説させていただきます。

●YouTubeではまず王道

まずYouTubeの構造として、YouTube上にある様々な動画はレコメンド機能で、似ている人気動画がお互いがお互いをおすすめしあって伸びあっていくという構造があります。例えば「○○(人気の曲)歌ってみた」という動画を一度見たユーザーには、次々に関連の人気動画がホーム画面などに表出されます。このように一度流行った面白い企画には乗っかったほうがYouTube内では吉です。自分でオリジナルの面白さを作ろうとはせず、どんどん真似していくと良いかもしれません。その中で王道を軸におきつつ、少し違う色を加えていくのはもちろん有りです。いずれにしてもまず最初は王道を抑えていくべきです。

●王道の押さえ方

さてそんな王道を抑える上で、まずやるべきことは、人気のある王道YouTuberの動画を一通りチェックすることです。直近数カ月分をチェックしてもいいですし、人気動画順に並べて見てもいいかもしれません。

ヒカキンさんやはじめしゃちょーさんなどの超有名YouTuberの皆さんは、一通り王道企画を実践しているので必見です。最近の流行りのYouTuberを分析したいならコムドットさんなどもいいかもしれませんね。

加えて急上昇ランキングに目を通すことで、直近の数日で急激に伸びているトレンドももチェックすると良いかもしれません。

すべての動画をフルで視聴するのは難しいので、いくつかはフルで見つつ、それ以外はサムネイルやタイトルなどを通してどのような動画が上がっているのかを確認する作業が現実的かもしれません。

●王道ジャンルってどんなもの?

ここまで王道ジャンルが流行る理由とその押さえ方について解説しましたが、実際にYouTubeで重宝されている王道ジャンルを9つご紹介します。

1,旅行

視聴者が普段目にすることができない映像を映す、海外旅行の動画は伸びる傾向にあります。あるいは演者が男性の場合はキャンプ動画も非常に人気ですし、綺麗な女性が街を練り歩くような動画も人気ですね。

コロナ禍で外出については状況が厳しい中で、最近ではドライブ動画がトレンドとなっています。コロナ禍でもドライブは比較的リスクも少なく採用しやすいですし、視聴者も車に乗ることが増えているので共感しやすい企画なのかもしれません。

2,フィットネス・ヨガ

コロナ禍の影響で健康意識が高まったことも、「フィットネス・ヨガ」系の動画の人気に拍車をかけています。またこれらの動画は繰り返し視聴されることが多いため、再生回数が増えやすいです。そのため登録者のわりに再生数が多いYouTuberが見られますね。フィットネス・ヨガ動画は編集技術も重要です。視聴者に体の動かし方をわかりやすく伝える必要があるためです。

3,癒やし

このジャンルではペット動画が不動の地位を築いていましたが最近ではジャンルの幅も広がっています。特に人気が上がっているのは「汚いものが綺麗になる」プロセスを撮った動画ですね。例えば錆びをとる・耳掃除・歯石をとるといった動画があります。単純作業が人の心をくすぐるのでしょう。

4,変な商品買ってみた系

普通なら買わないような変わった商品をレビューする企画です。例えば「吉田製作所」さんには「中華の闇」というシリーズがあり、中華製品のずさんさを暴いていく動画が人気です。あるいは逆に一般の視聴者が買えないような高額商品をレビューするというパターンもあります。

5,非日常系

一般の視聴者ができないような企画の中でアウトローな企画が多いです。「ヒカル」さんに代表される「大金を使って○○するといった企画」は一種の非日常ですし、「有名人の女性の家に突撃」というのは一般には絶対にできないので視聴者の興味を集めます。

6,歌ってみた・弾いてみた

有名歌手が歌う動画は言うまでもなく、下手なのに一生懸命歌っているのも非常に人気があります。また楽器を弾く動画も注目を集めていて、「ハラミちゃん〈harami_piano〉」は成功者の代表例です。彼女はストリートピアノの動画で有名になり、テレビ朝日の人気音楽番組「ミュージックステーション」に出演するまでになりました。

7,スポーツ系

元プロ選手の技術・裏話などはファンにとっては人気ですが、たとえスポーツ的な技術を動画に取り入れなくても成功している人はいます。「ウンパルンパチューブ」さんのようなサッカー部の日常をコント風に仕立てる動画も人気です。スポーツ動画は以前より多様化していますね。

8,美容・ファッション

美容系で特に重要なのは技術、トーク力に加えて「共感」を得られるかどうかです。一般の視聴者にも取り入れられるメイク・ファッションを採用する方が伸びる傾向にあります。うユニクロ、GU、H&Mのようなファストファッションの動画が人気なのはここに理由がありそうです。

9,グルメ

言わずがなですが、グルメ系の動画も鉄板です。最近は単純にレシピを紹介するだけでなく、コスプレをして料理したり、酔っぱらいながら料理するなど、一工夫してあるチャンネルが人気になる傾向がありますね。

●企画の掛け算を考える

ここまで王道企画の重要さとその代表例を紹介してきましたが、それだけで再生数・登録者を増やせるわけではありません。なぜなら王道の企画は競合相手が数多くいるからです。そこで重要になってくるのが、王道のジャンルの掛け算する企画の考え方です。

●王道×王道の成功例①~グルメ×エンタメ~

王道の組み合わせで成功された方々は他にもいらっしゃいます。ここでは「グルメ×エンタメ」で成功された方々に絞ってご紹介します。グルメチャンネルは非常に競合相手が多くただレシピをただ紹介するだけではサイトと変わらず視聴者を継続的に集めることはできないため、エンタメという王道要素を入れることでYouTubeチャンネルを作る方が多いです。その中で特にエンタメ性に優れた方々をご紹介します。

①「料理研究家リュウジのバズレシピ」さん

(2021年9月時点登録者227万人 https://www.youtube.com/c/%E3%83%AA%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%81%AE%E3%83%90%E3%82%BA%E3%83%AC%E3%82%B7%E3%83%94)

リュウジさんは料理研究家ということもあり料理の腕前も天下一品です。誰でも手に入れられる食材で視聴者が真似したくなるようなレシピは文字通りバズります。さらにお酒が大好きなリュウジさんは料理中にお酒を飲み、酔っ払いトークも非常に面白いです。

②「とっくんのYouTubeチャンネル」さん

(2021年9月時点登録者64.2万人 https://www.youtube.com/channel/UCbbdPm3A4N4wDf-gsGzOKuQ)

とっくんさんは週刊少年ジャンプの人気漫画「NATUTO」の登場人物である大蛇丸の声真似をしながら料理を作るという動画を公開。実際の大蛇丸が言わないセリフを微妙にパロディっぽくしながら、似た声色で一人語りしています。この動画はシュール面白い上に、料理が美味しそうということで人気を博しています。

③「くまクッキング」さん

(2021年9月時点登録者23.6万人 https://www.youtube.com/channel/UCJil534CSR8m5BeQVPkTx4Q)

くまクッキングさんはOL飯というテーマで料理動画を投稿しているYouTuberです。料理はどれもおいしそうなものばかりです。さらにそのグラマーな体型を活かした撮り方は男性視聴者から非常に人気があります。

●王道×王道の成功例②~ダイエット~

「【脱豚チャンネル】りせともよ」さん

 (2021年9月時点登録者19.8万人https://www.youtube.com/channel/UCh1Ks51dN24qWaIXsgPJe9A)

王道×王道の組み合わせでした弊社Luaazの成功事例でいうと「りせともよ」チャンネルが挙げられます。基本的にはダイエットの様子を発信しているチャンネルで2021年9月時点でチャンネル登録者は19.8万人です。「ダイエット」という視聴者の関心を集める王道の企画が軸の1つとなっています。さらにこのチャンネルはイケメンのトレーナーさんとの「恋愛」要素が入っており、「ダイエット」×「恋愛」の王道企画の掛け算が起こっています。「恋愛」も王道企画の1つであり、様々なYouTuberが企画にしていますね。

他にも定期的に「爆食」企画など、単体でも強い企画も取り入れています。

●情報系チャンネルは先鋭化

・先鋭化すべき理由

以上が王道をかけ合わせたバラエティ系のチャンネルでした。では一方で情報系チャンネルも、同じように企画を考えればいいのかというとそうではありません。

結論から言うと情報系チャンネルは先鋭化する方が伸びやすい傾向にあります。例えばアニメを扱う情報系チャンネルを作る場合、アニメ全般の情報を取り扱う総合チャンネルを作るのではなく、1本のアニメに絞る、あるいはラブコメ好きの男子高校生向けなど、できるだけターゲットを絞ったほうが良いでしょう。

エンタメ系はある程度好みはあるものの、内容が面白ければ万人に受け入れらられる可能性があるものの、情報系に関してはより好みがわかります。例えば同じアニメ好きでも、男子高校生に腐女子向けのアニメ動画は見ませんよね。

このようにコンテンツごとにターゲットが明確に区切られている可能性が高いからこそ、コンテンツが混在している場合だと、チャンネル登録の伸びが鈍化する傾向にあります。あるいはYouTubeのアルゴリズム側も、動画が出たとてどのターゲットにインプレッションしていいかわからなくなるため、インプレッションが伸びにくくなります。

・先鋭化した情報系チャンネルの例

「コヤッキーチャンネル【ワンピース】考察・まとめ 」さん

(2021年9月時点登録者35.4万人 https://www.youtube.com/c/koyakky-ch)

例えば弊社が企画提案などを行っている「コヤッキーチャンネル」はワンピースの情報に特化して動画を投稿しています。ただもともとは、伏線の考察など情報に特化したチャンネルではなく、ワンピース以外にもドラゴンボールなどのフィギュアを扱うチャンネルだったところ、方向性を変えて絞ったところ大きく伸びるチャンネルとなりました。

●他のSNSの影響を学ぼう~ショート動画について~

他にも最近のYouTubeの新機能にショート動画があります。

これはTikTokの影響を受けたものです。最大60秒の動画を投稿できる機能で、スマホ版のアプリ内ではショート動画だけが流し続ける、まさにTikTokのような機能があり、このページ上では登録しているチャンネルの動画だけでなく関連性の高い動画も次々と流れてきます。

つまりショート動画は通常の動画とは違う視聴者層が流入することも多いので、すべての動画内に端的な自己紹介要素もいれる必要があるなどひと工夫が必要です。ただ上手く魅力が伝われば、チャンネルの宣伝になるので、積極的にこの新機能を使っていきたいところです。

そのためには短い動画は何が面白いのか、TikTokを見て研究する必要があるかもしれませんね。

●最後に

以上がYouTube上で面白いとされている企画の考え方でした。もし企画を検討する部分で困ったことなどあれば、お気軽に弊社までご相談くださいませ。

記事を書いた人

Luaaz編集部

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