Youtube市場の拡大に伴って、エンターテイメントや音楽、バラエティやビジネス、など多くのジャンルのチャンネルが生まれており、日々クリエイターが多彩な企画動画を投稿しています。
ただその一方で、Youtubeというプラットフォーム自体が多くの人の生活において身近なものとなってからそれなりに時間が経過していることもあり、ある程度『定番』と言える、Youtube上で注目を集めやすい企画のジャンルも絞られ始めています。
今回の記事ではYoutubeのチャンネル運営者が動画の企画を考える際に、まず考慮すべき企画のジャンルを具体的な動画の例と共に、ランキング形式で紹介します。
5位: 歌ってみた
Youtube上で話題性を獲得できる可能性の高い動画を製作するにあたって、有効な戦略の一つに『既に人気のある動画/ジャンルと関連性の高い企画を狙う』というものがあります。
Youtubeのアルゴリズム的に、多く再生されている動画の関連やおすすめに表示されることは重要となるため、いわゆる『流行りに乗る』アプローチは効果が見込めます。
その例が『歌ってみた』と呼ばれる楽曲のカバー企画です。最近では『うっせぇわ』の爆発的ヒットがあったように、Youtubeでは一定周期で超人気楽曲が現れることがあるため、こういった楽曲が存在している場合には、その楽曲の『歌ってみた』動画は特に再生されやすくなります。
また、カバーする曲調次第でもありますが、普段の動画のテイストとは違う、よりシリアスな雰囲気を視聴者に見せ、ギャップを演出することも可能です。
もともと存在している動画と音源をある程度利用することが出来るので、そこまで動画の作成に労力がかからず、見込める再生回数と比較してコストパフォーマンスが良いのもメリットの一つです。
歌ってみた系動画の例:
シャルル/もこう 【歌ってみた】(https://www.youtube.com/watch?v=V6KWCDDkI-Q )
4位: 恋愛/カップル
『カップルチャンネル』と呼ばれる主に男女二人の関係性に焦点を当てた動画を主に投稿するチャンネルに多くの人気チャンネルが存在していることからもわかる通り、恋愛や男女の関係性をテーマとした動画というのはYoutube上で人気の高いジャンルです。
特に若い世代にとっては恋愛というのは非常に共感性が高いテーマなので、既にファンであるチャンネルの動画ではなくとも、恋愛系の企画は共感を集め、再生回数に繋げることが可能です。
これはカップルチャンネルのように恋愛系の動画をメインに投稿するチャンネルではなくとも、それ以外のジャンルの企画動画に恋愛要素を部分的に含める、という形で応用することができます。
他チャンネルとのコラボ企画など、視聴者が普段あまり知ることのない人間関係の一端を知ることが出来るような動画は特に注目があつまる傾向にありますし、動画の一部分に視聴者の注目を引くことが出来るような恋愛要素を設定し、そこから逆算して動画全体の構成を考える、というのも一考の余地がある企画の作り方です。
恋愛系動画の例:
「ずっと好きでした」ついに告白。みゆ、号泣。涙の理由とは。(https://www.youtube.com/watch?v=hHAD_5Vlxy4 )
3位: 1万円企画
Youtubeでは定番の動画企画と言えるのが『1万円企画』です。下で紹介する大食いと掛け合わせ、1万円分の〇〇を食べる、という動画が多い傾向にありますが、洋服の購入など、その他の商品で行われるケースもあります。
『1万円企画』というキーワード自体が人気なので、どのようなジャンルでもある程度注目度が見込めます。
メインの視聴者層次第でもありますが、普段から訪れるようなお店で1万円分の買い物をするというのは、日常的に使う金額は少し超えているものの、どれくらいの金額なのかのイメージは沸く、という意味でちょうどよい金額の設定なのが、ここまで定番の企画となった理由だと考えられます。
また、大手チェーン店を利用するなどすることで、若い視聴者層に対しては、親近感を演出できるというメリットもあります
1万円企画動画の例:
サイゼリヤで1万円食べ切るまで帰れません!!!【リベンジ】 – YouTube
( https://www.youtube.com/watch?v=q7j83n0tdAY )
2位: 大食い
1万円企画と同じく、特にバラエティ系のYoutuberであれば、この大食い系の動画を上げていないチャンネルを探す方が難しいくらいの定番企画となっています。
大食いとはいっても、どちらかというと大食い企画の見どころは食事シーンの映像を通して動画投稿者の素の部分や人間性を視聴者に伝えることなので、必ずしも通常の人には不可能なほどの量のものを食べる必要はありません。あくまでチャンネル投稿者の自分の限界に挑戦するような企画が多いです。
一万円企画と合わせて一定額の料理を食べる、同じ食材をさまざまな調理法で食べる、寝起きなど普段とは変わったシチュエーションで食事をする、コンビニやカフェなど特定のお店の商品に限定して食べる、などさまざまな切り口が考えられます。
複数のメンバーで何か商品をかけた競争形式の動画企画にしたり、よりゲーム性を高めたアレンジも可能です。
単にその時にトレンドとなっているお店であったり、食品を食べる動画であれば、そこまでひねりがなくとも、ある程度再生される可能性もあります。
大食い系動画の例:
【コメダ珈琲】好きなだけ食べる!新作シロノワール和香が美味しい!ジェリコ・たまごドッグ※カロリー表示あり【スイーツちゃんねるあんみつの食レポ】 (https://www.youtube.com/watch?v=mWocxbfTlGY )
1位: ドッキリ
Youtubeだけではなく、テレビ番組の企画でも人気となっている『ドッキリ』ですが、安定してYoutube上で定番企画の立ち位置をキープしています。もし動画の企画が何も思いつかないようであれば、まず『ドッキリ』『大食い』『1万円企画』あたりの定番シリーズを軸に、これらをかけ合わせたりしつつ企画を考えてみると良いかもしれません。
基本的にドッキリは隠しカメラを使った撮影が多く、カメラが回っていない時の反応や振る舞いが見られることが視聴者にとっては魅力の企画となっています。
一方で、『大食い』や『1万円企画』とのドッキリ企画の大きな違いは、ドッキリの内容の工夫の余地がある点です。
『大食い』と『1万円企画』に関しては、どちらかというと既にファンとなってもらっている視聴者に普段とは違う魅力を伝える、というメリットが大きい一方で、ドッキリ動画は、非常にクリエイティブで注目を集めるようなドッキリの内容を考える事が出来れば、新規ファンの獲得も見込めます。
出演者のリアクションなどとは無関係にドッキリの内容自体が面白そうだ、というタイトルの動画であればクリック率も高まるため、他の動画よりも再生回数の爆発力という意味でのポテンシャルは高く、拡散性も見込めます。
幅広くいろいろな企画が考えられるジャンルである分、チャンネル自体の方向性が試されるような企画と言えるかもしれません。
ドッキリ系動画の例:
普通のドッキリ仕掛けたらまさかのみゆが号泣で大変なことに… – YouTube
(https://www.youtube.com/watch?v=D_egn3vxmGY )
▼まとめ
今回の記事では、Youtube上で定番ともいえる、話題を集めやすい企画ランキングを紹介しました。
特に上の3つ、ドッキリ、大食い、1万円企画に関しては、特別なスキルやチャンネルのメンバー構成などに関わらず企画することが可能なので、動画を投稿する敷居が比較的低めとなっています。動画の企画内容が思いつかない際はこの3つの企画で自分自身のチャンネルの方向性とマッチする動画が作成できないか、考えてみるのがおすすめです。
もしどうしても自力で動画の企画内容を考えるのが難しい場合はプロフェッショナルにアドバイスを求めるのも良いかもしれません。動画の企画や方向性、あるいはYoutubeのチャンネル運営全体に関して、不明点や課題点がある場合は、Youtube分析や企画コンサルを専門とする株式会社Luaazにぜひお気軽にご相談下さい。