人気のあるYouTuberの動画を見ると、個性的で面白いものがたくさんあります。それぞれのキャラクターが立っていること、編集による見せ方がうまいなど、色々な要因があります。しかし、そのような条件がそろっていても、動画の核となる「企画」自体が面白くなければ、視聴数はあまり伸びません。面白い企画を出すために、トップYouTuberはどのようなことをしているのでしょうか。今回はまず、動画のアイデアが出ない原因について説明し、その後、企画の考え方について解説していきます。
●理由①:軸となるテーマがわからない
チャンネルのコンセプトが決まらずに動画作成を進めてしまうと、良い企画が思いつかない、再生回数が伸びないといった悪循環に陥ります。まず、あなたのYouTubeチャンネルでは、どのような内容を発信していきたいかを決めることが大切になります。チャンネルで発信したい軸を決めることがファーストステップです。また、チャンネルの軸が定まることで、企画も考えやすくなります。
●ネタはアイデアの掛け合わせ
企画は、アイデアの掛け算で生まれてきます。仮に、軸となるテーマを「ゲーム」としてみましょう。テーマを「ゲーム」で作る場合
「ゲーム」の楽しみ方は大きく2つに分かれることになります。
①一つのゲームをやりこむ
②様々なゲームに触れて楽しむ
もしあなたがほぼ毎日Apexをプレーしており、初心者だった頃から短い時間で上級者になった場合「ゲーム」×「初心者でも上達できる方法」を掛け合わせ、
・初心者に向けた上達方法
といった企画を考えることができます。あるいは特定のキャラクターや武器を使ったパターンをやりこんでもいいかもしれませんし、エンタメに大きく割り振るのであれば、自分でいくつかの制約条件を儲けて厳しい設定でプレーした上で、それを苦しむ様子を配信しても面白いかもしれません。
●理由②:得意がはっきりしていない
YouTubeは「好きなことで、生きていく」がコンセプトです。YouTubeチャンネルの運営をスタートさせるなら、自分の好きなことや、得意なことを見つけてつきつめていく必要があります。
●得意ジャンルを突き詰めた人気YouTuber
今回は複数の変わり種の料理系YouTuberをご紹介します。
「料理研究家リュウジのバズレシピ」
料理単品でも凄腕にもかかわらず、そこに「お酒好き」という要素も加えた結果、「お酒を飲みながら手抜きで美味しいものを作る」という動画で大バズリ。化学調味料もどんどん使っていく、やる気があるんだか、ないんだかわからない緩めのスタイルのグルメチャンネルとして人気を博しています。
料理画像のサムネイルで「虚無」なんてワードを見るのは初めてかもしれません。
「岡田を追え!!」
https://www.youtube.com/channel/UCw8JOTMz9DDIhW2qkxF893g/videos
こちらの動画も非常に掛け算が上手いチャンネルです。これは「料理」「貧乏」「笑い」「うんちく」の4軸も掛け算されたチャンネルです。要するに貧乏お笑い芸人の岡田さんが、うんちくを披露しながらおもしろおかしく料理を作っていく独特の雰囲気のチャンネルです。1つ動画を見ただけでは魅力は伝わらないかもしれませんが、2つ、3つと見ていくと、気づけばその魅力に囚われてしまい、気づけば毎日、岡田を追ってしまう、そんなチャンネルです。カメラマンの佐野さんの笑い声も爽快でいい効果音になっていますね。
「よめ子」
https://www.youtube.com/channel/UCxZSTfPE5QHHTGf6Ek_jD6Q/videos
こちらは、「料理」「節約」「自虐」あたりが要素としてあるでしょうか。よめ子さんは旦那さんの収入について「手取り15万円」「料理下手」自虐的に明かしながら、どこかポップなBGMと共に前向きに、節約料理を作っていっています。
普通、グルメ系のYouTubeの場合、しずる感をだすために、食事をアップにして色味も全面的に前に出すことが多いなか、明度を下げて白地をいれるサムネイル画像は斬新ですね。
しかもこのチャンネルは最終的に何故か、マイホームや食洗機を作り始めたり、料理とは全く関係ない方向に進んでいっているのですが。それでも前向きに生活を工夫しているという別軸があるからなのか、ファンはむしろ「なんで食洗機を作ってるの?」と面白がってすらいます。
●理由③:オリジナルにこだわり過ぎる
このように独特なYouTubeを見てしまうと、自分もオリジナリティのある動画を作りたくなってしまいますが、基本的にYouTubeは真似の文化が強いプラットフォームです。何故ならレコメンド機能が強いため、あるジャンルを見るとそのジャンルに似た動画がレコメンドされていき、数珠つなぎのように似ているチャンネルが人気を博していきます。二番煎じでも問題ないのです。基本的に真似をしていって、ある程度、跳ねる企画などがわかったところで、自身独自のオリジナリティを掛け算に加えていく、くらいのスタンスでちょうどいいのかもしれません。
●YouTube企画に結びつくネタの3つの考え方
動画のアイデアが思い浮かばない原因について解説しました。ここからは、良い企画を考えるために必要なネタを集める方法について3つに分けて紹介していきます。
●考え方①:キーワードを組み合わせる
好きなことを見つけて、自分の持っている要素を加えて掛け算できないかを考えていきましょう。岡田さんがいい例かもしれませんね。掛け算の要素はできるだけ、YouTubeで人気とされている要素がいいかもしれません。
●考え方②:動画のハイライトから逆算する
動画のハイライトを先に決め、そのあとに企画を考えるというやり方もあります。
この段階では細かいところまで決める必要はありません。大まかな内容で大丈夫です。
・ハイライトから逆算する例
例えば、ドッキリ系の動画のハイライトで、ネタ晴らしをして驚いているところをオチに持っていきたいとします。
まず、どのような内容でターゲットを騙すかを決めます。その次に、ドッキリをする上で必要な準備や段取りの確認をします。準備や段取りがしっかりしていないと、ターゲットの良いリアクションをとることができないからです。
このように考えていくことで一つの企画が出来上がります。
・動画のハイライトはサムネイルにする
注目される動画のポイントの1つとしてサムネイルが挙げられますが、動画のハイライトをサムネイルにすることをおすすめします。なぜなら、ハイライトにはその動画で最も盛り上がったところや、伝えたいところが含まれているからです。
・考え方②の亜種:サムネイル画像から逆算します
つまりサムネイル画像は動画の一番おもしろいところになる、という構造を逆手にとり、どのようなサムネイル画像の動画にするか、と企画を考える際に、サムネイルを簡単に作るといいかもしれません。
サムネイルは少ないスペースしかありません。そのため、結果的に何の情報を優先して見せるべきか考えることで、結果的に企画の軸も決まっていったりします。
●考え方③:SNSのトレンドをベースに考える
SNSのトレンドをYouTubeに持ち込むのは重要です。前述の通り、YouTubeはレコメンド機能が強いので、似たような動画をどんどんレコメンドしていきます。ですのでTwitterなど他のSNSで話題になっていて、それを他のYouTuberが取り扱っているようなら、皆さんもそれに関する動画をアップしてみてもいいかもしれません。
これは他のSNSに限らず、テレビでも、TikTokでも、話題になっているものは何でも取り扱ってみてもいいかもしれません。
●最後に
以上が企画の考え方でした。もし何かYouTube運営に関する不明点などあれば、YouTubeチャンネルの制作を行っている弊社、株式会社Luaazにお気軽にご相談くださいませ。